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毎月の返済額は?利息はどれくらい?カードローンの計算方法を紹介

カードローンを利用する際に必ず発生する「あるもの」ってなんだと思いますか?答えは「利息」です。

カードローンには「金利」が設定されている以上、必ず発生するものと言えますが、いわばこれは利用する側にとっては「できるだけ払いたくないもの」であることは間違いありません。

とはいえ「どれくらい利息を支払うことになるのか」を知っているか知らないかで、カードローンとの付き合い方は大きく変わってくると言えます。

しかし「利息の計算ってどうすればわからないし…なんだか難しそう」と思う方も多いのではないでしょうか?

そんな方でも大丈夫!基本的な利息の計算方法と、返済シミュレーションの上手な使い方をこの記事で解説します。

利息計算って必要?知っておけば得するメリットとは

お金を借りたら必ず発生する利息。

でもその利息を計算する必要ってあるの?と思われる方もいるかもしれません。

計算したところで支払わなければいけないお金ですし、知っておいても…という印象かもしれませんが、利息計算をすることによって得られるメリットは結構あるんです。

というわけで、まずは利息計算をすることによるメリットをご紹介。

「確かに利息計算の方法は知っておいたほうがいいかも」と思えるはずですよ!

具体的な数字が出るので想像しやすい

「金利18.0%」「金利12.0%」と数字だけ見ても、金利が6%も違うんだな…と思うくらいではないでしょうか?

しかし30万円を30日間借りるという同じ条件で利息計算をした場合、こんなに違いがあります。

金利18.0%の利息額 4,438円
金利12.0%の利息額 2,958

たった1ヶ月で1,000円以上の差が出ていることがわかりますよね。

金利の数字だけでなく、具体的な利息額が出ることでより「金利の差」が肌でわかるのではないかと思います。

借りすぎを抑えることが出来る

具体的な数字が出ることによって「これだけお金を借りたら、利息も結構になるな…それなら5万円を借りる予定だったのを3万円に抑えよう」というように、利息をしっかり計算することで必要以上のお金を借りることが少なくなる抑制効果を期待できます。

どうしても人間は甘い方にいきがちなもの。

つい「お金を借りられるなら借りてしまおう…」という方向に行ってしまってもおかしくはありません。

しかし利息を計算することでより現実的になるので、ついつい借りてしまうという方でも「こんだけ利息を払うことになるならやめよう!」と思えるようになるかもしれません。

自分で返済プランを立てやすくなる

利息を計算することで、「これだけの利息になるなら毎月の返済額をもっと上げよう」「繰り上げ返済をここで入れよう」など、返済プランをより具体的に立てることが出来ます。

返済プランがしっかりしていると無駄な利息を支払うことがなくなるので、何も考えずにお金を借りた時に比べると利息額が結構違うなんてことも珍しくありません。

提示された約定返済額を言われたままに返済しているだけですと、借りた金額の半分近くの利息額(例えば100万円借りたら総利息額が50万円近くだった)なんてこともありえるのがカードローンの金利です。

自分の返済プランのために利息計算をしてみることで「毎月の返済額はどのくらいにすべきか」「返済期間はどのくらいを目指すべきか」が明確に出てくるかと思います。

まずは基本の利息計算の方法を覚えよう!

まずは、一番基本と言える利息計算の方法から解説していきましょう。

利息計算で必要となるのは

  • 借入金額
  • 借入金利
  • 借入期間(日数)

の3つです。

「いくらを」「どれくらいの金利で」「どのくらいの期間」借りるかで利息額が変わってくるというわけです。

借入金額について

借入金額はそのまま「いくらお金を借りているか」を示します。

10万円であれば10万円、5万円であれば5万円です。

こういった計算に使う場合は「今後借りたいと思っている金額」を思い浮かべるのがベターだと言えるでしょう。

例えば「飲み会のために3万円借りたいけど、そのときの利息はどのくらいになるかな」といった感じですね。

借入金利について

これは借入先と利用限度額によって異なります。

すでに借入契約をしている場合(カードローン契約をしている場合)は、適用される金利が契約書類に記載されているはずですので、そちらを参照してください。

仮にまだカードローンの申し込みをしておらず「とりあえず計算してみたい」という場合は、利用する予定のカードローンの金利を調べてみましょう。

借入を希望する金額にもよりますが、消費者金融のカードローンであれば18.0%、銀行のカードローンであれば15.0%で計算をするのが無難です。

なぜこの数字かと言いますと、だいたいのカードローンでは「最高金利」と言う、設定している中で一番高い金利が適用される可能性が高いからで、さらに消費者金融と銀行でそれぞれその数字であることが多いからです。

電卓でそのまま「%」で計算出来るようにもなっていますが、数字に直した方がわかりやすいかと思います。

金利18.0%でしたら「0.18」、15.0%でしたら「0.15」になります。

借入期間(日数)について

こちらも利息額を計算する上で重要な数字になります。

といいますのも、カードローンの金利は「年利」で、例えば100万円を金利18.0%で1年間借りていたら18万円の利息がかかりますよ、という意味です。

ですので、もし30日だけお金を借りるとした場合「日割り」といって「365日中の何日借りていたか」で計算する必要が出てくるわけです。

なので「給料日前の1週間だけお金を借りて、給料が入ったら一括返済する」といった場合の利息を計算する場合は、1年中の「7日間分」の数字を出さなければいけない…というわけですね。

計算式はとってもシンプルなのですぐに覚えられる!

それでは、具体的な計算式を解説していきましょう。

利息計算の式は

借入金額 × 金利 × 借入日数(/365)

となります。

具体的な例を入れてみましょう。借入金額は「10万円」で、金利は「18.0%」、借入日数は「10日」とするとわかりやすいかと思います。

この数字を上記の式に当てはめますと

10万円 × 18.0%(0.18) × 10日間(10/365)

となります。

計算結果は「493円」となり、10万円を金利18.0%で10日間借りた場合の利息は493円である、と算出することが出来ました。

完済までの計算なら簡単だが、継続的な計算としては難しい

この計算方法は非常にシンプルで、「○日間▲円を借りた場合」の利息の算出が簡単に行えます。

しかし、例えば10万円を借りて毎月5,000円ずつ返済した場合の合計利息額…となると途端に計算として難しくなります。

といいますのも、1日ごとに利息は加算されていきますし、そこに「返済」という行為も入るので数字を出す回数が増えややこしくなってしまうからなんです。

カードローンの借入は毎回一括返済で行うという方であればこの計算式・計算方法は非常に役に立ちますが、まとまったお金を借りて継続的に返済していく、いわゆる住宅ローンの返済のようなスタイルの場合にこの計算式を当てはまるのはちょっとむずかしいと言えるでしょう。

各社の「返済シミュレーション」をうまく活用しよう!

そこでぜひ活用していただきたいのが、カードローン各社の「返済シミュレーション」です。

借りたい金額や毎月返済したい金額などを入力するだけで、何回の返済で完済出来るか、毎月の返済額はどのくらいか、支払う利息の総額はいくらになるかなどがわかります。

さらに、1回ごとの返済金額とその内訳(どれくらいが利息分で、どれくらいが元金分か)もわかるので、返済への意識が高まるかもしれません。

借りる予定の会社のシミュレーションを使うのが○

大手カードローンであれば、各社が返済シミュレーションをホームページに掲載しています。

基本的には、「ここでお金を借りたい」と思っているカードローンの返済シミュレーションを使うことをオススメします。

といいますのも、例えば消費者金融のカードローンの場合、「アコム」や「アイフル」は「35日ごと返済」という返済日の決め方があり、そちらを選択する場合毎月1回返済する形のカードローンとシミュレーション内容が異なるからです。

借りようと思っているところのホームページに返済シミュレーションがない場合は、似た形式のところでシミュレーションしてみるといいでしょう。

今回は例として大手消費者金融の「プロミス」を例に、返済シミュレーションを使ってみたいと思います。

プロミスのホームページには、以下のように3種類の返済シミュレーションが用意されています。

  • 返済金額シミュレーション
  • 返済期間シミュレーション
  • 借入可能額シミュレーション

それぞれのシミュレーションはどういった時に使うとよいのか…という点を中心に解説していきますね。

返済金額シミュレーションの使い方

1つ目の「返済金額シミュレーション」の使い方から解説します。

このシミュレーションを使う場合、入力すべき項目は

  • 借入希望額
  • 返済期間
  • 借入金利

の3つです。

基本的に借入金利はプロミスの最高金利である「17.8%」に設定されています。

すでにそれより低金利のカードローンで契約している、15.0%程度のカードローンの利用を考えている場合はここも調整してくださいね。

このシミュレーションでは、「借りたお金を自分の決めた期間で返済する場合、毎月の返済額はいくらになるのか」を調べることが出来ます。

例えば10万円を1年で返済する場合、毎月の返済額はいくらになるのか=いくら返済すれば1年で10万円を完済できるのか、がわかります。

これをそのまま例としてシミュレーションに入れてみますと「9,158円」となります。

毎月9,158円を12ヶ月返済すれば10万円を完済でき、かつ利息総額が「9,894円」であること、さらに毎月9,158円のうちどれくらいの金額が利息に充てられているのかががこのシミュレーションでわかります。

返済期間シミュレーションの使い方

2つ目の「返済期間シミュレーション」の使い方です。

このシミュレーションを使う場合、入力すべき項目は

  • 借入希望額
  • 毎月の返済金額
  • 借入金利

の3つです。

このシミュレーションでは「借りたお金を毎月自分が希望する金額で返済する場合、完済までにどれくらいの期間がかかるか」を計算することが出来ます。

例えば10万円を借りて毎月5,000円ずつ返済する場合、返済までに何ヶ月かかるのかがわかります。

希望する金額といっても、各カードローン会社で設定している返済額の「下限」があり、その金額以上は返済しないとなりません。

例えばプロミスで10万円を借りるときの最低返済金額は「4,000円」となっており、いくら自分が毎月の返済額を3,000円にしたい!と言ってもそれはかないません。毎月5,000円ずつの返済であれば4,000円以上になっているためOK、ということですね。

この例でシミュレーションをしてみると返済期間は「24ヶ月」になり、支払う利息総額は「19,490円」であることがわかります。

借入可能額シミュレーションの使い方

このシミュレーションは、これまでの2つに比べますとそんなに使う頻度は高くないだろう…と個人的に予想しているシミュレーションです。

このシミュレーションを使う場合、入力すべき項目は

  • 毎月の返済金額
  • 返済期間
  • 借入金利

の3つです。

このシミュレーションでは「毎月これくらいの額を、このくらいの期間なら返済に回せる場合、自分はいくらお金を借りることが出来るのか」がわかります。

ちょっと回りくどい印象になってしまいましたが、いうならば「自分の返済能力でどのくらいのお金なら無理なく借りられる範囲か」がわかるという感じですね。

例えば、毎月4,000円なら返済に回せて、さらに3年間(36ヶ月)くらいなら返済にかかっても大丈夫!という場合、いくらまでなら借りてもOKかがわかります。

カードローンを利用する場合、まずいくらかのお金が必要であることが多いため、あまり返済額と返済期間からの逆算をすることはないかなとは思いますが、「これくらい返済に回せるとしたらいくら借りられるか」が調べられるという意味では有効だと言えます。

先程の例でシミュレーションしてみますと、「111,000円」まで借りられます。また、このシミュレーション結果に基づいてその金額を借りた場合、返済総額は「144,059円」となり、利息額は「33,059円」となります。

途中で追加の借入などをすると計算が変わるので注意!

自分が「ここは譲れない・譲りにくい」という部分…具体的には「絶対に5万円を借りたい」とか「毎月返済に充てられるのは5,000円まで!」というような場合は、その項目を入力出来る返済シミュレーションを使うことで、不確定な部分の数字が明確に出ます。

返済プランをしっかりと立てることが出来るため、ぜひとも活用していただきたいものだと言えるでしょう。

ただし注意点として、途中で追加の借入をした場合、元金(借りたそもそものお金のこと。10万円借りた場合は10万円が元金となる)が増えてしまうため、返済シミュレーションは意味を成さなくなってしまいます。

元金が増えるだけでなく、借入残高が上がることによって返済金額も変動する可能性があるからです。

あくまでお金を借りて完済まで追加で借入などをしないことが前提のシミュレーションであることは覚えておいたほうがいいですね。

繰り上げ返済や無利息期間など特殊な状況に対応しているものも

前のトピックで返済シミュレーションはお金を借りて完済するまでの細かいことはわかるけれども、追加の借入などには対応していないという話をしました。

とはいえ、カードローンを使っていく中で追加で借入をする可能性は十分にありますし、そういう状況にも対応出来る返済シミュレーションがあればな…と思うことはあります。

そのような返済シミュレーションは見つけたことがないのですが、ちょっと特殊な状況にも対応できる返済シミュレーション自体は実はあるんです。

繰り上げ返済に対応している返済シミュレーション

カードローンの返済方法のひとつ「繰り上げ返済」。

「随時返済」や「追加返済」と言うこともありますが、これは毎月の決まった返済「約定返済」の他に、臨時でお金を返済することを言います。

繰り上げ返済のメリットは、繰り上げ返済を行った分は100%元金に充当されるため、借入残高をぐっと減らすことが出来ることです。

例えば30万円を借りていて利息が5万円ついている状況で、10万円繰り上げ返済をした場合、20万円+5万円の利息になり、かつ借入残高も下がったのでかかる利息額も下がります。

繰り上げ返済を考えているけど、どれだけ支払う利息額が変わるのかを知りたい!という方もいるでしょう。

そんな方は、繰り上げ返済対応の返済シミュレーションを使ってみることをオススメします。

インターネット上では、繰り上げ返済に対応している返済シミュレーションも実はあるんです…が、住宅ローン向けとなっています。

とはいえ金利や残高など必要な情報を入力するのは同じなので、カードローンでも使うこと自体は可能です。

正確な数字が出ると断言出来ませんが、それはカードローン会社が提供している返済シミュレーションも同様で、あくまで「目安」です。

ですがおおまかなイメージは捉えられるはずなので、繰り上げ返済の利用を考えている方は一度「繰り上げ返済 返済シミュレーション」などで検索してみてくださいね。

いくつか対応しているシミュレーションが出てきますので、ご自身で使いやすいものを選ぶといいでしょう。

無利息期間に対応している返済シミュレーション

大手消費者金融のカードローンに多い「無利息期間サービス」。

初めてその会社のカードローンを利用するなど、特定の条件を満たすことで一定期間金利が0円になる無利息期間は利用する側にとってとっても嬉しいサービスであることは間違いありません。

が、利息計算となると難しく「いったいどれくらい得になるのかイマイチわからない」ということも…。

そんな時に役に立つのが大手消費者金融「レイクALSA」の「ご返済シミュレーション」です。

このシミュレーションは無利息期間を適用した場合にも対応しており、レイクALSAの特徴である「30日間無利息」と「5万円まで180日間無利息」の2つの無利息サービスに対応。

毎月の返済額と内訳はもちろんのこと、無利息期間を利用しなかった場合との差額まで計算してくれます。

ただし入力出来る情報は「借入希望額」のみで、返済期間や毎月の返済金額などは指定できなくなっていますので、その点にはご注意くださいね。

数字で見ると実感しやすい!試算は借りる前でも後でも有効!

カードローンは利息を支払うもの、というのは頭ではわかっていても具体的な数字が見えてこない限り、「なんとなくそういうもの」というぼんやりとしたイメージでしかないものです。

しかし、返済シミュレーションで具体的な利息額を見ることによって「このままの返済プランでは、思ったよりも支払う金額が高くなってしまうな」「繰り上げ返済をうまくつかって支払う利息を減らそう」「毎月の返済額を1,000円上げよう」といった計画が立てやすくなります。

返済シミュレーションはお金を借りる前はもちろんのこと、すでに今お金を借りている状態であっても有効だと言えます。

具体的な数字を見ることで、より返済計画も具体的になり最終的に負担も減る…とメリットが多い返済シミュレーション。

今まで使ったことがないという方も、これを機会に一度試算してみてはいかがでしょうか?

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