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カードローンなのに家族カードも!?セゾンの「マネーカード」

カードローンと言えば、消費者金融か銀行(金融機関)のどちらか、というイメージをお持ちの方はとても多いと思います。

しかしそれら2つ以外のもカードローンを提供しているところがあるんです。

そのひとつが「クレジットカード会社」。

クレジットカード会社の大手であるクレディセゾンが提供する「マネーカード」は、自身で収入を持たない専業主婦でも利用できるカードがあるなど、消費者金融や銀行のカードローンとは違った魅力・特徴を持つ商品となっているんです。

今回はそんなクレディセゾンの「マネーカード」について、クレジットカードとの違いや4種のカードの詳細、利用方法や申込み手順などをご紹介します。

「マネーカード」って?クレジットカードと何が違うの?

セゾンカードの「マネーカード」、それってセゾンが出しているクレジットカードとどう違うの?と疑問に感じる方も多いでしょう。

名前も「カード」と入っていますし、ちょっと違いがわかりづらいですよね。

そこでまずは、「マネーカード」とセゾンその他のクレジットカードとの違いをご案内したいと思います。

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「マネーカード」はキャッシング専用のカード

セゾンの「マネーカード」は、キャッシング専用…つまりカードローン専用のカードです。

ですので、クレジットカードと違い買い物などに使える「ショッピング枠」はありません。

「クレジットカード機能もほしい。だけどカードローンみたいにお金を借りる機能もほしい」と思う方は、キャッシング機能つきのクレジットカードがベストな選択肢となるでしょう。

利用範囲もクレジットカードと違いがある

また、利用できる範囲もマネーカードとクレジットカードでは違いがあります。

マネーカードはカードローン専用カードですが、利用できる範囲は国内のみで、国外でマネーカードを使ってお金を借りることは出来ません。

一方、クレジットカードはショッピング枠もキャッシング枠も海外で利用することが可能です。

なぜマネーカードはダメでクレジットカードはOKなのかといいますと、クレジットカードにはVISAなどの「国際ブランド」がついているからです。

海外でクレジットカードが使えるのはこの「国際ブランド」のおかげ。海外でも共通の規格だから使える、と思っていただければOKです。

マネーカードには国際ブランドがついていないため、海外のATMにカードを挿入してもお金を借りることは出来ないというわけですね。

事業性資金としても利用が可能

クレジットカードのキャッシング枠で借りたお金は「事業性資金」という、自営業者の方が自分の会社の資金として使うことは出来ません。

しかし、マネーカードの一部商品であれば、借りたお金を事業性資金として利用することが可能です。

クレジットカードとどちらがいいかは使いみち次第

マネーカードとクレジットカード、どちらを利用した方がいいのかは「借りたお金をどう使いたいか」というお金の使いみち次第です。

簡単ではありますが、マネーカードとクレジットカードの違いをまとめてみました。

マネーカード クレジットカード
ショッピング枠 なし 必ずあり
キャッシング
(カードローン)枠
必ずあり ないものもある
海外利用 不可 可能
事業性資金 可能(EXのみ) 不可
金利 ~15.0% ~18.0%

海外でもお金を借りたい、ネットショッピングや買い物にもカードを使いたいというのであれば、クレジットカード一択になります。

それらは別にいらない(別のカードで行う)、少しでも低金利でお金を借りたいというのであればマネーカードの方がお得と言えるでしょう。

選べるカードは4(5)種類!使い方に合わせて選ぼう

さて、クレディセゾンの「マネーカード」には、

  • マネーカード
  • マネーカード ゴールド
  • マネーカードEX
  • YAMADAマネーカード
  • 配偶者カード

の5種類があります。

配偶者カードは少々特殊な立ち位置なので、純粋な種類は4種類ということになりますね。

それぞれ違いがありますので、1つずつ詳しく見ていきましょう!

これがベーシック!「マネーカード」

一番ベーシックなカードとなるのが「マネーカード」です。名前もシンプルです!

借りられる金額は100万円までとなっていますが、そこまでたくさん借りたい!という方もいないでしょう。

(そもそも、マネーカードは「総量規制」の対象なので、マネーカードで100万円借りたい場合、年収は300万円以上ないといけません)

適用される金利は15.0%なので、一般的な銀行カードローンと同じくらいです。

消費者金融のカードローンは18.0%前後が多いので、銀行カードローン並の低金利でお金を借りられる、と言っても過言ではありませんね。

申込み条件 20歳から64歳までの安定した収入のある方
※学生の方は申込み不可
利用目的 自由
コース及び
融資利率
100万円コース(最高100万円):15.0%
必要書類 本人確認書類(以下のいずれか一点)
運転免許証または運転経歴証明書/
各種健康保険証(国保・社保・組保)/
パスポート/在留カード・特別永住者証明書/
住民票の写し(原本)/住民基本台帳カード(写真付き)/
個人番号カード及び現在の収入を確認できる書類
(源泉徴収票/給与明細書など)のコピー

より低金利で使いたいなら「マネーカードゴールド」

より低金利でお金を借りたいのであれば、「マネーカードゴールド」がおすすめです。

カードでも「ゴールドカード」があるように、当然ゴールドの方が金利や限度額などの待遇がよくなっています。

利用限度額は200万円と300万円の2コースで、その金利は1桁台とかなり低い設定となっています。

その代わり申込み条件には「年収400万円以上」とマネーカードにはなかった内容が加わっています。

その代わり申し込み年齢は「75歳まで」とマネーカードより広がっており、安定した収入はあるけれど年齢制限でカードローンを利用できなかった、という方でも利用できるのではないかと思います。

申込み条件 20歳から75歳までの税込年収400万円以上で連絡が可能な方
※学生・主婦・年金収入のみの方は申し込み不可
利用目的 自由
コース及び
融資利率
200万円コース:8.47%
(短期プライムレート+5.0%)
300万円コース:6.47%
(短期プライムレート+7.0%)
必要書類 本人確認書類(以下のいずれか一点)
運転免許証または運転経歴証明書/
各種健康保険証(国保・社保・組保)/
パスポート/在留カード・特別永住者証明書/
住民票の写し(原本)/住民基本台帳カード(写真付き)/
個人番号カード及び現在の収入を確認できる書類
(源泉徴収票/給与明細書など)のコピー

事業性資金としても利用可能な「マネーカードEX」

4つのマネーカードの中で唯一毛色が違うのがこちらの「マネーカードEX」です。

このカードは「事業資金専用」となっており、逆に自分のため…例えば旅行の資金などに使うことは出来ません。

個人事業主の方でないとなかなか縁がない内容のカードとなっていますが、万が一のための備えとして、マネーカードEXの存在を覚えておけば今後役に立つことがあるかもしれません。

申込み条件 20歳~64歳までの企業1年以上の個人事業主の方
(法人格を有しない方)
利用目的 事業資金のみ
コース及び
融資利率
1~100万円:15.0%

ヤマダ電機と提携した「YAMADAマネーカード」

こちらはその名前の通り、ヤマダ電機の子会社である「ヤマダフィナンシャル」と提携して発行するマネーカードです。

他のカードにはない特徴として、

  • カードにヤマダ電機のロゴが入っている
  • ヤマダ電機のギフト券(2,000円分)がもらえる
  • 限度額のコースが4つに分かれている

が挙げられます。

また、申込み条件は「マネーカード」とほぼ一緒ながら、申込み可能な年齢の上限が「75歳」となっているので、マネーカードが利用できない年齢の方はこちらに申し込むのもアリだと思います。

申込み条件 20歳から75歳までの安定した収入のある方
※学生の方は申込み不可
利用目的 自由※事業性資金を除く
コース及び
融資利率
50万円コース:17.7%
100万円コース:15.0%~17.7%
200万円コース:12.0%~15.0%
300万円コース:8.0%~12.0%
必要書類 本人確認書類として以下から1点
運転免許証/健康保険証(国保・社保・組保)/
パスポート/外国人登録証明書/住民基本台帳(写真付き)/
住民票の写し(原本)※希望するコースが100万円~300万円コースの場合、
現在の収入を確認できる書類のコピーが必要

コースによって適用される金額が違い、消費者金融のカードローンに近い適用金利となっています。

銀行カードローンなどに比べるとちょっと高めなので、選ぶコースによっては別のカードローンを考えた方がいいかもしれません…が、70歳を超えると利用できるカードローンの種類はかなり絞られるので、そこは目をつぶる部分かなとも思います。

収入がない専業主婦でも利用可能!「配偶者カード」

収入がない専業主婦の方は、お金を借りたくてもそのハードルは高く、審査で断られてしまうことも多いです。

しかしクレディセゾンではそんな専業主婦の方のために、自身に収入がなくても利用できるマネーカードとして「配偶者専用マネーカード」も発行しています。

簡単に言えば、クレジットカードの「家族カード」のようなもので、配偶者がマネーカードを契約していれば自身も使えるという形です。

配偶者カードの特徴を、表にまとめてみました。

年会費 無料
カード種別 本会員(配偶者)のカード種別に準じる
※配偶者がマネーカードゴールドなら、配偶者カードもゴールド
利用可能枠 本会員の範囲内
※本会員の利用限度額が200万円なら、200万円以内で利用可能
返済 本会員と合算
※返済額は本会員の残高と配偶者カードの残高の合計から算出
借入方法 ATMから(Netアンサーからの振込は不可)
申込み条件 本会員と生計をともにする20歳以上の配偶者

このように、ほぼ配偶者のメインとなるカードと同じように使えます。

注意すべきは返済など完全に本会員(配偶者)とまとめて行われるので、「夫に内緒で…」というわけにはいかないところですね。

ATMでも振込融資もOK!借入・返済やその他のサービス

カードの特徴も大事ですが、利便性もカードローンにおいては重要な項目です。

このトピックでは、マネーカードの借入方法及び返済方法などについてご紹介していきます。

借入方法はATM・振り込みの2種類。提携ATMは多い!

「マネーカード」でお金を借りる方法は2つ。そのひとつがATMからの現金借入です。カードローンではおなじみの方法ですね。

セゾンの自社ATMであれば、手数料無料で利用でき、以下の表のように借りたお金の返済も1円単位で可能です。

お金を借りる(出金) お金を返す(入金)
1,000円単位 1円単位

もちろん、自社ATMだけでなく提携ATMでも入出金が可能です。

提携金融機関は非常に多いので、「せっかくカードを持っていてもお金を借りることが出来ない」ということはないかと思います。

ただ注意したいのは、提携ATMには「入出金対応」と「出金のみ対応」の2種類があることです。

前者は返済にも利用できる(入金可能)提携機関ですが、後者はお金を借りるしか出来ないというわけですね。

以下の表は、提携金融機関の一部です。すべての金融機関を知りたい!という方はセゾンカードのホームページをご参照ください。

入出金対応 みずほ銀行/三井住友銀行/三菱UFJ銀行/ゆうちょ銀行/セブン銀行/
ローソン銀行/りそな銀行/イオン銀行/埼玉りそな銀行/大手地方銀行など
出金のみ 三井住友信託銀行/その他地方銀行/京都中央信用金庫/
全国信用金庫協会提携参加信用金庫

ただ自社ATMと違い提携ATMを利用する場合、出金及び入金において金額の単位が以下のように違いますのでご注意くださいね。

お金を借りる際は、1万円単位でしか借りることが出来ませんし、返済は1,000円単位なので、返済額が細かくなっている時はちょっと多めに返済するなどの工夫が必要になるでしょう。

お金を借りる(出金) お金を返す(入金)
1万円以上1万円単位 1,000円以上1,000円単位

加えて、提携ATMは1回の取引額に応じて利用手数料がかかります。手数料がかかってしまうのは、他カードローンも同様ですね。

10,000円以下 10,001円以上
100円(税抜) 200円(税抜)

セゾンカードのMYページから振込融資も可能

借入はATMだけではなく、もうひとつの方法である「振り込み」でも可能です。こちらもカードローンではおなじみの借入方法ですね。

振込融資を受ける場合、会員専用ページ(カードローンNetアンサー)の利用登録を行い、ログインして申し込むという手順が必要になります。

手続き自体は簡単で、指定の口座に最短数十秒で振り込まれるので、口座に急いでお金が必要!という時でも安心です。

振込可能金額 利用限度額の範囲内
利用単位 1,000円単位
指定可能な口座 本人名義の金融機関の口座
※証券会社の口座、送金機能のないゆうちょ銀行口座は利用不可
振込対応時間 金融機関営業日の14:30まで(14:31以降は翌日の受付)
利用明細書送付 あり
※明細書の受け取り方法を
「専用ページでの閲覧・ダウンロード」にしている場合はなし

注意したいのは振込の対応時間ですね。金融機関の営業日であっても14:31以降は翌日扱いにされてしまうので、その日のうちに振り込んでほしいと思ったら、14:30までに申し込みを完了させておく必要があります。

また、利用明細書の送付もあります。基本的にはセゾンカードローンご利用明細書送付先に届くようになっていますが、「ご利用明細書拒否」を選択している場合、自宅に届いてしまいます。

家族に利用を内緒にしているなど、自宅に明細書を届けてほしくない!という方は要注意です。

ただ、電子での明細書閲覧にしている場合は送付がありません(会員専用ページで確認可能)ので、事前に設定しておくといいかと思います。

返済方法は2種類。日付を選ぶなら引き落としは避けよう

返済方法は、口座からの引き落としとATMまたは振込での返済の2種類となります。

口座引き落としはクレジットカードの支払いのように、毎月自動的に口座から返済してくれるので非常にラクですが、引き落とし日が毎月4日固定となっていますので、人によっては給料日前にあたってしまうこともあるでしょう。

対して、ATM及び振込は4種類の返済日から自分で好きなものを選ぶことが可能ですが、毎月支払い手続きをしなければならないというデメリットがあります。

口座引き落とし ATM・振り込み
毎月4日
※金融機関休業日の場合翌営業日
毎月5日・10日・25日・末日より
選択可能

どちらか特別優れているというものでもないので、ご自身に合った返済方法を選ぶといいでしょう。

返済額はカード共通。カード利用時に返済額が変化

毎月の返済額は、どのカード(配偶者カードも含む)を利用していたとしても共通です。

利用時の締切日残高 返済額
1円~100,000円 4,000円
100,001円~300,000円 10万円増すごとに
4,000円ずつ加算
300,001円~400,000円 11,000円
400,001円~1,000,000円 10万円増すごとに
3,000円ずつ加算
1,000,001円~1,200,000円 30,000円
1,200,001円~ 20万円増すごとに
5,000円ずつ加算

また、この毎月の返済額にプラスして好きな時に追加で返済することも可能です。

ただし追加での返済はATMまたは振込のみとなり、口座引き落としで返済している方であってもどちらかで手続きを別途行う必要があります。

3種類の申し込み方法!WEB・電話・店頭

マネーカードは「インターネット」「電話」「店頭」の3つの方法で申し込むことが可能です。

それぞれの手順は難しいものではなく、非常にシンプルなので安心して申し込みが可能ですよ。

WEBからの申込み

Webからの申込みはとっても簡単。クレディセゾンのホームページから申し込み、結果を待つだけ!

「マネーカード」と「マネーカードゴールド」で申し込みページが違うので、しっかりと確認しておきましょう。

結果はメールで送られてきます。審査は最短で即日ですが、審査内容や混み具合によっては数日かかることもあります。

審査終了後、可決していればカードが郵送で送られてきますので受け取りましょう。

ここで重要なのは、同封された返信用封筒に必要書類のコピーを入れ、返送しなければならないことです。

返送しないままですと、利用限度額が制限される場合があるのでご注意を!

電話からの申込み

申込み専用のフリーコールに電話をし、必要な情報をオペレーターに伝えることで申し込みが完了します。

審査結果は電話または郵送となり、郵送の場合は数日かかることもあります。

カードはWebからの申込みと同様、郵送で送られてきますので、返信用封筒で必要書類を提出しましょう。

店頭からの申込み

パルコや西友などにあるセゾンのカウンターで申し込むことも出来ます。

必ず申込者本人が、本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポートなど)を持っていく必要があります。奥さんが旦那さんの名義で申し込む…ということは出来ません。

審査結果は電話からの申込みと同様、電話または郵送にて伝えられます。

カードが郵送されてくるという手順も一緒です。

本当に申込み方法が違うだけで流れはほぼ一緒なので、無理してインターネットから申し込む必要はなく、自分がやりやすい、自分に合った方法で申込む方がラクかと思います。

消費者金融・金融機関だけじゃない!第3の選択肢としても

カードローンを提供しているのは消費者金融や銀行などの金融機関だけではありません。

今回はクレディセゾンでしたが、オリコカードなど他のクレジットカード会社もカードローン専用カードを発行しています。

この「マネーカード」は種類も豊富で、かつ専業主婦のような収入がない方でもお金を借りることができるという、一般的なカードローンにはない魅力があります。

これまでカードローンの契約を考えていたけど、自身に収入がないからと断念していた方でも万が一の時に利用できるカードがあると、安心ですよね。

今やカードローンは非常に種類が豊富で、どれがいいか探すのも一苦労なことは否めません。

しかし消費者金融・金融機関で留めるだけではなく、クレジットカード会社のカードローンにもちょっと目を向けてみてはいかがでしょうか?もしかしたら他にはない魅力を持ち、自分にピッタリだ!と思える商品に出会えるかもしれません。

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