年齢は18歳だけど、働いていればお金を借りられる？
高校を卒業し、大学や専門学校に行く人もいれば、すぐに社会に出て働き出す人もいます。
18歳で未成年と言えども、働き始めたら立派な社会人として扱われますし、学生の頃に比べて色々と出費が増えることもあるでしょう。
そんなときにカードローンなどでお金を借りることができたら便利なのですが、18歳はお金を借りることができない！というのが通説…とまではいきませんが、多くの方のイメージではないでしょうか。
実際、18歳ですとお金を借りづらいことは事実ですが、絶対にお金を借りられない…というわけでもありません。
なぜ未成年だとお金を借りづらいのか、そして未成年でも借り入れ可能な方法とは！？まとめてしっかり解説します！
基本は未成年ではお金は借りられない！その理由って？
そもそも、なぜ未成年はお金を借りることができないのでしょうか？
その理由は、やっぱり「未成年だから」という点に集約されてしまいます。
未成年は親権者の元で庇護される存在
日本の法律のひとつである「民法」において未成年者は「子供」という扱いになります。
親権者…基本的には両親となりますが、両親の庇護を受ける、つまり守られるべき存在であると位置づけられているんです。
親権者の知らない借り入れは一方的に破棄が可能！
では、両親の庇護を受けるべき存在である未成年の子供はカードローンでお金を借りることができない、と民法で定められているのか…？と疑問に思う方もいるでしょう。
当然ですが、そのように定められてはいません。なので、大手の消費者金融であるプロミスやアイフルといったカードローンを未成年が利用したとしても、それは法律違反とはならないんです。
なのになぜ、プロミスやアイフルは未成年が利用できないように条件をつけているのかといいますと「親に内緒で契約した場合色々と面倒だから」です。
未成年者が親に内緒でカードローンを契約した場合、親権者はそれを知った時点で一方的に契約を破棄することが可能です。
しかも、借りて使ったお金を返済する必要もありません。
例えば18歳の子がお金を親に内緒で3万円借り、そのうち2万円はもう使ったとしましょう。その場合、使った2万円を返済する必要はなく、使わなかった1万円だけを返済すればいいんです。
そのため、未成年にお金を貸すと非常にトラブルになりやすいということもあり、大手はみんな自分で責任が取れる「20歳以上」であることを条件にお金を貸している…というわけなんですね。
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18歳でも借りられる方法は存在する！
となると、「結局20歳になるまで待たないとお金を借りることができないってこと！？」と思えてしまいますよね。
しかしそんなことはありません。中には、18歳以上でもお金を借りる方法は存在します！
次のトピックからその方法を説明していきますね。
未成年でも「ろうきん」のカードローンなら借りられる！
18歳以上で借りることが出来るカードローンといえば、ろうきんの「マイプラン」です。
ろうきんとは「労働金庫」のことで、銀行や信用金庫などとは違い、労働組合や生協などの互助による金融機関です。それぞれがお金を出し合い、お互いに助け合おう！という組織なので、利益を追求するようなところではありません。
基本的には出資している労働組合の構成員向けとなっていますが、全く関係のない一般の方でも商品を利用することが可能です。
ろうきんは沢山の金融商品を提供していますが、その中にカードローンがあり、その名前が「マイプラン」というわけです！
「マイプラン」の利用条件とは？
全国のろうきんで利用できる「マイプラン」。その利用条件や商品スペックが気になるところですよね！
いくら18歳以上から利用できても、その条件が厳しければ該当出来ずに使えない！なんてことになってしまいますし、金利が高ければ「ちょっと負担が…」なんてことにもなってしまいます。
利用条件は勤続年数と年収が！18歳すぐでは厳しい部分も
中央ろうきんの「マイプラン」の利用条件は以下のようになっています。
- 中央ろうきんに出資している団体会員の構成員、あるいは自宅または勤務先が中央ろうきんの営業エリア内にあること
- 給与所得者であること
- 申込時の年齢が満18歳以上65歳未満であること
- 同一勤務先に1年以上勤務していること（自営業者の場合3年以上）
- 前年の税込年収が150万円以上であること
- 所定の保証会社の保証を受けられること
…と、一般的なカードローンに比べると細かい条件が並んでいますね。
特に注意したいのは、勤続年数と年収でしょうか。
18歳でお金を借りたい！という場合、就職してすぐは勤続年数の条件に該当しないため利用することが出来ません。1年以上経過してからとなりますので、16歳から働いていない限り、18歳でお金を借りる…というのは厳しい部分があります。
とはいえ、19歳であれば十分にお金を借りられる可能性はありますので、「未成年でもお金を借りる」という条件に合致している商品ではあるといえるでしょう。
マイプランのスペックを紹介。団体会員の構成員であればかなりお得！
続いて、マイプランの商品スペックをご紹介します。
| お金の使いみち | 生活費（自由） ※団体会員の構成員であれば借り換えも可 （2019年3月29日実行分まで） |
|---|---|
| 利用限度額 | 最高500万円 ※団体会員の構成員以外、生協会員の組合員及び 同一生計家族以外の場合は最高100万円 ※税込み年収に占める年間返済額の割合が30％以内 |
| 金利タイプ | 変動金利型（年4回の見直しあり） |
| 金利 | 団体会員の構成員：7.075％ 生協会員の組合員、 同一生計家族：7.255％ 一般勤労者：8.475％ |
| 金利引き下げ | あり |
商品のスペックはこの通り。かなり低い金利が目を引きますね。
でも、「団体会員の構成員」など、普段目にしないような単語がありますので、そちらについて解説します。
「団体会員の構成員」とは、中央ろうきんに出資している以下の団体の構成員のことを指します。
- 労働組合
- 国家公務員・地方公務員等の団体
- 勤労者のための福利共済活動を目的とする団体で一定の条件を満たすもの
例えば、今勤めている会社の労働組合が中央ろうきんに出資している場合、労働組合に加入していれば構成員に該当する、と言えます。
「生協会員の組合員および同一生計家族」についても説明しておきますね。
こちらは、中央ろうきんに出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員および同一生計家族を指します。
このどちらにも該当しない場合、「一般勤労者」である…と考えていただければ問題ないでしょう。
さらにここから金利の引き下げも！！
「マイプラン」はそのままでも十分低金利といえるのですが、以下の引き下げ項目に該当すれば、さらにそこから金利を引き下げることができるんです！
その数値は最大で「3.20％」。団体会員の構成の場合、3％台でお金を借りられちゃうんですね！
| 引き下げ項目 | 引き下げ幅 |
|---|---|
| 有担保ローン・金庫扱い住宅金融支援機構融資の契約 | 0.60％ |
| 給与振込の指定 | 1.50％ |
| 一般財形・エース預金の契約 | 0.30％ |
| 年金受取り指定 | 1.50％ |
| インターネットバンキング契約 | 0.60％ |
| Web通帳（無通帳型）契約 | 0.60％ |
| 公共料金自動引落（2種目以上） | 0.30％ |
| ろうきんUCカードの契約 | 0.30％ |
| 若年者（30歳未満） | 0.60％ |
すべての項目に該当している場合、3.20％を超えますが、引き下げ幅の上限が3.20％となっていますので、ムリをしてでもすべての項目に該当させる…という必要はありません。
条件は厳しいけれど、利用できるならかなりお得
大手のカードローンに比べると、利用条件は厳しいものとなっています。
契約社員やパート社員であっても、一定の基準を満たせば利用が可能とのことですが、学生のアルバイトではまず利用は不可、と考えていいでしょう。
既に働いている人向けのカードローンと言えますね。
インターネットからの申し込みも可能ですし、ATM利用手数料も無料など嬉しいポイントも多い中央ろうきんの「マイプラン」。
条件に該当するのであれば、18歳でなくすでに成人している方にもオススメできる商品のひとつと断言できます！
クレジットカードの「キャッシング枠」を使うのも手
「マイプラン」は魅力的ですが、18歳で使うにはハードルが高い部分があるのも確かです。
また、働いていることが前提ですから、大学生では利用できないというのもデメリットといえる部分ですよね。
既に働いている方でも、学生の方でもどちらも利用できる、かつ18歳でもお金を借りる…そんな手段はあるのでしょうか？
…実はあります！それが「クレジットカードのキャッシング枠」です。
クレジットカードの「キャッシング枠」とは？
クレジットカードというと、買い物やサービスの支払いに利用する方法、というイメージを持っている方が大半かと思いますが、クレジットカードにはその役割以外にも「現金をキャッシングする」という機能も持っているんです。
そこで使われるのが「キャッシング枠」です。
私たちが普段買い物なので利用している枠は「ショッピング枠」といい、これはクレジットカードの機能として必ずついているものです。
対して、現金をキャッシングする「キャッシング枠」は、カードによってつけられるもの、ついていない（つけられない）ものがあり、クレジットカードに絶対に付与されている機能…というわけではありません。
ですので、キャッシングを使うには「キャッシング機能」がついているカードを選ぶ必要があると言えますね。
学生向けカードでもキャッシング枠アリのものがある！
学生向けのクレジットカードでも、「ライフカード」などキャッシング枠がついているものがあります。
最近では海外旅行に行く大学生も多く、海外で現地通貨をキャッシングする際など、キャッシング枠があったほうが便利だから…という理由ですね。
特に学生向けのカードは特典が多くお得に利用することが出来ますので、クレジットカードを1枚も持っていない！というのであれば、作ってみるのも手だと思います。
枠自体はそんなに大きくない。5万円～10万円程度
ただ、学生向けのカードですと、キャッシング枠は5万円～10万円程度とそんなに幅はありません。
18歳で100万円借りたい！というケースはほぼないと思いますが、沢山お金を借りることは出来ませんのでご注意を。
バイトをしていれば学生ローンを利用できる可能性もあり
もしあなたが学生で、かつアルバイトをしているのであれば「学生ローン」を利用できる可能性があります。
学生ローンとはその名前の通り、大学生や専門学校生など、高校を卒業した学生に対して貸付を行っている消費者金融です。
20歳以上を対象にしているところもありますが、18歳以上で借りられる学生ローンも中にはあります。
利用限度額はだいたい20万～50万が上限
大手カードローンと違い、借りられる金額は最高でも50万円くらいのところが多く、あまり高い金額を貸してくれることはありません。
とはいえ、大手で借りたとしても年収の3分の1が上限となりますから、大学生の方がアルバイトをしている場合、最高でも20万円程度で落ち着くのではないでしょうか。
大手カードローンほど利便性は高くない
また、学生ローンはいわば「町の消費者金融」といった形になりますので、大手と違い「ATMからお金をいつでも引き出せる！」「口座振替で返済ラクラク！」といったものはありません。
借りる際も最初にまとめたお金を借り、あとは返済していくというパターンが多いですね。
大手カードローンはその利便性の高さも大きな魅力ですが、学生ローンは小回りが効く分、そういった利便性は少ない、と考えていいでしょう。
18歳でも借りられる商品はある！でも制限は多い
18歳や未成年でもお金を借りること自体は不可能ではありません。
しかし、貸してくれるところが少なかったり、借りられる金額が少なかったり、借りるにしても条件が厳しいなど、成人に比べると様々な制限があることは確かです。
ベストな選択肢は「成人になるまではお金を借りるのを控える」ということですが、状況などによっては今お金が必要、というシーンもあるでしょう。
その際は、今回紹介しました借り先を利用する、他に借りられる方法がないか自分で調べてみる…など、選択肢を色々探してみることをおすすめします。
