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在籍確認に「アリバイ会社」を使っても大丈夫?大きなリスクを解説

カードローン審査につきものの「在籍確認」。

時間にして5分以内で終わるとか、個人名だからバレないとか、意外と終わってみたら全然大したことなかったとか、ネットで軽く調べてもたくさんの体験談が出てきます。

確かにそうかもしれない。だけどやっぱり会社に電話がくるというのは耐えられない!と考えている方も多いかと思います。

でも「アリバイ会社を使えば在籍確認を乗り切れるのでは?」と思うかもしれません。…が、この方法は絶対にオススメ出来ないんです。

一見最善の解決策に見える「アリバイ会社の利用」ですが、実は大変なリスクが!

今回の記事では、カードローン審査にアリバイ会社を使ってはいけない理由をご紹介します。

アリバイを作ってくれる?「アリバイ会社」とは

そもそも「アリバイ会社」とはどのような業務内容を行っているのかご存知でしょうか?

アリバイと聞くと、なんとなくミステリーを思い出す方もいるかもしれませんね。

当然そのような意味のアリバイを作る会社ではなく、もっと身近な「アリバイ」を作ってくれる会社…というイメージです。

書類を作成したり、保証人を紹介したりしてくれる

アリバイ会社はどのようなことをするのかと言いますと、

  • 在籍確認などの電話に対応
  • 必要に応じた書類の作成
  • 保証人の紹介

といったことを業務内容としています。

カードローンで仮に利用するとしたら一番上の「在籍確認などの電話に対応」の部分ですね。

本来は自身の勤務先に電話をかけてもらうわけですが、そこをアリバイ会社に頼むことで、アリバイ会社から伝えられた電話番号や住所を自身の「勤務先」として記入し、電話をしてもらうわけです。

また、書類の作成では

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書
  • 家賃補助手当証明書

といった収入の証明に必要なものや

  • 内定通知書
  • 在籍証明書
  • 名刺

といった、在籍証明に使えるような書類の作成をしてくれます。

最後の保証人は、賃貸物件の入居時の保証人を紹介、あるいは代行してくれるサービスです。

親が高齢で保証人になれなかったり、友人などが保証人になってくれないといったときに利用されることが多いようですね。

アリバイ会社はどのような目的で使われるの?

アリバイ会社はどのような目的で利用されるのかといいますと、

  • 保育園に子供を入園させたいけど書類が用意出来ない
  • 賃貸契約の際に年収が足りないかもと不安なので書類を作ってほしい
  • 恋人の両親に勤務先を言うことが出来ない

といった場合の解決方法として選ばれることが多いみたいですね。

在籍確認の電話のため、というよりは必要な書類を作ってもらったり保証人を紹介してもらうのがメインとなっている印象を受けます。

価格はまちまち。登録料が必要になるところも多い

どれくらいの価格で書類などを作ってくれるのか、ちょっと気になる!という方もいるでしょう。

アリバイ会社は複数あるので平均的な金額としてご紹介します。

システムは会社によっても違いますが、基本のサービスは「在籍確認の電話に対応するもの」のようで、登録料が必要になることも。

その際、男女で価格が違っており

女性 5,000円
男性 7,000円

と、男性のほうが高い傾向にあります。

さらにプラスして「在籍確認の電話に対応する期間」によってプランが変わります。

15日契約 3,000円(ショートプラン)
30日契約 5,000円(スタンダードプラン)
90日契約 10,000円~12,000円(ミドルプラン)
180日契約 18,000円~20,000円(ロングプラン)
1年契約 28,000円~30,000円(ロングプラン)

と、契約期間によって価格が比例していきます。

在籍確認の電話に対応するだけでなく、自分あてにかかってきた電話を携帯電話に転送してくれたり、発信者番号をアリバイ会社のもの(在籍しているとしている勤務先の電話番号)になるように転送してくれるサービスも含まれています。

ここまでされるとアリバイ会社を利用しているとはわからないように感じられますね。

また、先ほど触れましたように各種証明書などを作成するサービスは、書類ごとに価格が設定されています。

源泉徴収票 年収設定(非課税~800万円以上)により変動
(5,000円~40,000円)
給与明細書 3,000円(袋とじタイプは5,500円)
住宅保証手当証明書 10,000円
内定通知書 8,000円
在籍証明書 8,000円
名刺(30枚) 3,000円
社員証(カードタイプ) 8,000円
就労証明書 5,000円
勤務証明書 5,000円
雇用証明書 5,000円

身分証明書を作ってくれるだけでなく、収入証明書類や社員証まで作成してくれます。

ここまでくるとアリバイの域を超えているようにも感じられてしまいますね。

とはいえ、価格は驚くほど高い!というわけではなく、どちらかと言えば気軽に作成できるレベルになっているのも驚きです。

最後は入居保証人で、こちらは入居する部屋の家賃や敷金の有無によって変動するのが一般的なようです。

例えばA社では

敷金あり 賃料の50%
敷金なし 賃料の60%

と設定されていますし、B社ではもっと細かくなっており、保証人のランク(社会信用度)によって価格が変わります。

一番上のランクの場合、賃料によって価格が変動し

賃料10万円未満 賃料の70%
賃料20万円未満 賃料の75%
賃料30万円未満 賃料の80%
賃料30万円以上 賃料の85%

と、段階的に価格が上がるように設定されています。

アリバイ会社を使う人ってどんな人?

しかしこんなアリバイ会社を使う人って一体どんな人なのか…ちょっと気になりますよね。

多いのは水商売や風俗に勤めているような社会的信用度がどうしても低くなりがちな方で、他にも収入が低くてなかなか引っ越しが出来ない方や、保育園に子供を入れたい主婦の方などその幅は広いようです。

特に入居保証人は働いていても、全く知らない土地に引っ越すといった場合保証人がいないと貸してくれないということもあるようですから、すぐに保証人を用意出来ないような方にとってはこのようなアリバイ会社は非常に助かる存在なのだと思います。

アリバイ会社の利用はリスクが高い!その理由とは?

アリバイ会社がどのようなことをしてくれて、それをどのような人が利用しているか、ざっとですがおわかりいただけたのではないでしょうか。

当然お金はかかるものの、依頼をすることで在籍確認をパスすることができるのであれば、利用してみよう!と考える方もいるかもしれません。

しかしアリバイ会社を利用して、カードローン審査の在籍確認をパスするのは絶対にオススメしません。

その理由は、「高すぎるリスク」にあります。

アリバイ会社に在籍確認を頼むのは「違法」!

そもそも、アリバイ会社に在籍確認の電話の対応を頼むのは「違法」です。

というのも、カードローンの審査における在籍確認は信用情報の裏付けであったり、安定した収入があることの証明として行うものです。

担保が不要であるカードローンは「信用貸し」であり、その信用を判断するために審査を行っているからです。

在籍確認も申込み時の情報が合っているかを確認するためのもので、申し込んだ人が在籍確認を好まないというのは理解していますが、それでもしなければならない理由がある、ということです。

しかしそこを偽る…ということは、なんと「詐欺罪」に当たります。

在籍確認の電話をアリバイ会社に代行してもらう依頼をし、カードローンの審査に申し込んだ場合は「詐欺未遂罪」となりますし、そのまま審査をクリアしてお金を借りている場合は「詐欺罪」になります。

詐欺罪及び詐欺未遂罪で告訴されますと、最高で10年の懲役刑を受けることになります。

かなりの罪の重さになることがおわかりいただけるのではないでしょうか?

カードローンでお金を借りたい、ただそれだけで詐欺罪という大きなリスクを負う必要は全くないと言えますし、それだけしてはいけないことだ…と思っていただければいいでしょう。

実際、カードローンの審査目的での代行は詐欺罪に当たるので案件として受けられない、と名言しているアリバイ会社もあります。

もし借り先にアリバイ会社を使ったことがバレたらどうなる?

もし、申し込んだカードローンの会社にアリバイ会社を使って在籍確認をパスしていた…ということがバレてしまった場合、どのような対応を迫られるのでしょうか。

まず基本的に契約は破棄といいますか「強制解約」が行われます。これは利用している側がどう思っているかにかかわらず、カードローンの規約違反などを行ったという理由で強制的(一方的)に解約する、という形ですね。

それに伴って、現在お金を借りているのであれば利息分も含めた金額の「一括返済」が求められます。

カードローンの返済の延滞が長期に渡った場合も一括返済を求められることがありますが、それと同様ですね。

強制解約された場合、信用情報にもそのことは登録されます。つまり…ブラックになってしまいます!

ブラックになってしまうとお金を借りられないだけではなく、クレジットカードを作ることも向こう10年程度できなくなり、非常に不便になりますので絶対に避けたいところです。

さらに、ウソの情報でお金を借りようとしたわけですから、損害賠償を求める民事裁判を起こされる可能性もゼロではないんです。

【関連記事】

カードローンの一括返済を求められる理由「期限の利益の喪失」とは?

仮にアリバイ会社を使って乗り切ったとしても…

もし、仮にアリバイ会社を使って審査を乗り切ったとしましょう。

その時はお金を借りることが出来て「アリバイ会社を使ってよかった!」と思うかもしれません。

しかし、カードローンを長く使い続けた場合、再審査が行われることがあります。

再審査の際に在籍確認が行われた場合、そのタイミングでアリバイ会社に依頼していないと、アリバイ会社を使っていたことがバレてしまう!…なんてこともあるんです。

そのタイミングはいつかわかりませんし、カードローンを使い続けている間中ずっとアリバイ会社と契約しておくなんてことは正直言って現実的ではありません。

来るかわからない電話のために、年間3万円支払って契約を続けるというのは正直もったいないですよね。

その時だけは乗り切れたとしても、カードローンを使い続ける限り乗り切り続けられる可能性は低い、と言えるんです。

アリバイ会社のリスクまとめ。利用のリスクはとても高い!

アリバイ会社を使って在籍確認をパスしようとする(した)ことにより、

  • 詐欺罪として罪に問われることがある
  • バレたら強制解約を受ける可能性が高い
  • その上損害賠償を求められることもある
  • アリバイ会社を使い続けるのもリスクが高い

といったデメリット・リスクがあるんです。

小さなデメリットではなく、人生を左右するほどのデメリットやリスクを抱えることになりますし、さらにアリバイ会社を利用したとしても審査に可決するとは限らない、という点も見逃してはいけない部分でしょう。

カードローンの審査においてアリバイ会社を利用するのは絶対に避けましょう。

すでにアリバイ会社を利用している。どうすれば?

仮にすでにアリバイ会社を利用してお金を借りている場合はどうすればいいのでしょうか。

今は大丈夫でも、いつバレて強制解約になるかはわからないという爆弾を抱え続けてお金を借りることになりますので、ここは早急に解決する必要があります。

解決方法は非常にシンプルで、できるだけ早く完済し、その契約を終了(解約)することです。

そして次にカードローンを利用する際は、アリバイ会社に頼まずに自身の本当に勤務先を記入して申し込みましょう!

それでも在籍確認は嫌だ…どうすればいい?

アリバイ会社を利用することで、大きすぎると言っても過言ではないリスクを負うことになることがわかりました。

しかし、それでも在籍確認の電話が会社にかかってくるのは嫌だ!耐えられない!という方もいると思います。

その場合既存のカードローンの中から「融通が利くカードローン」を探すことになります。

在籍確認の電話の代わりに書類で行えないか相談する

在籍確認の電話の代わりに、「在籍証明書」や「社員証」といった、勤務先に勤めていることを示す書類を提出することで在籍確認としてくれるかを相談する方法が1つ目です。

特に土日など会社が休みの場合、在籍確認の電話をしても誰もいないので…と言えば「それなら代わりに書類を提出することで在籍確認とします」と融通を利かせてくれるカードローンも存在します。

具体的には消費者金融系のカードローンであれば柔軟に対応してくれる傾向にあり、「アコム」「プロミス」あたりは在籍確認の電話の代わりに書類でもOK、としてくれることがあるようです。

しかし勤続年数が短いなど「在籍確認の電話をしないとお金を貸すことが出来ない」と言われることもありますので、100%書類で対応してくれるというわけではないことは覚えておきましょう。

インターネットなどから申し込んだあと、確認の電話が携帯にかかってくると思いますのでそのタイミングか、申込みの前に相談するといいでしょう。

電話連絡が行われないカードローンを選ぶ

もうひとつ取れる手段としては「在籍確認の電話がないカードローンを選択する」ことです。

具体的には「SMBCモビット」の「WEB完結」か、「セブン銀行」のローンサービスを利用するといいでしょう。

SMBCモビットのWEB完結であれば、電話連絡なし、郵送物なしでお金を借りることが可能です。

ただしカード申し込みと比較して、以下のように必要書類がかなり多いのでしっかりと用意をしておく必要があります。

カード申込 ・本人確認書類
(運転免許証、パスポート、健康保険証のいずれか)・収入証明書類※必要な場合のみ
(源泉徴収票、税額通知書、所得証明書、確定申告書、
給与明細書直近2ヶ月分の中から1点)
WEB完結 ・三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかの口座

・本人確認書類(運転免許証またはパスポート)

・収入証明書類
(源泉徴収票、税額通知書、所得証明書、確定申告書、
給与明細書直近2ヶ月分の中から1点)

・勤務先を確認できる書類 (健康保険証および給与明細書直近1ヶ月分)

「セブン銀行」のカードローンである「ローンサービス」は、原則として在籍確認の電話はありません。

あくまで「原則として」ですから、絶対に電話連絡がないとは言えないので「何がなんでも電話はしてこないでほしい!」という方はSMBCモビットを選んだ方がいいでしょう。

セブン銀行ローンサービスを利用する場合、セブン銀行の普通預金口座が必要となります。

口座を持っていない場合、ローンサービスの申し込みと同時に口座の開設手続きも行えますが、口座を開設するのに2週間程度かかり、その後でしかローンサービスの利用が開始できないため早くお金を借りたい!という方は注意してくださいね。

アリバイ会社の利用は犯罪に。我慢するか別の対処法を!

在籍確認を代わりに行ってくれるというアリバイ会社。

会社に電話がかかってくるのはちょっと…と考える方にとっては救世主ともなりえるか!?という感じでしたが、カードローンの審査にアリバイ会社を利用することはリスクが高いどころでは済まないレベルです。

お金を借りるためとはいえ、犯罪となる行為を行うことは決していいことではありませんし、人に勧められるものでもありませんので、決して利用はしないようにしましょう。

幸いにも数は少なくても電話連絡なしで利用できたり、電話の代わりに書類での在籍確認が可能なカードローンもありますから、どうしても電話がダメという方はそちらの利用を考えてはいかがでしょうか。

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