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もう使わないカードローンは解約すべき?保持のメリット・デメリット

数年前まではカードローンを利用していたけれど、最近めっきり使わなくなった…という方や、銀行にすすめられるままにカードローンの契約をしたけれど結局一度も使っていない…といった、「今現在カードローンを利用していないけど契約だけしている」という方も結構いるかと思います。

使わなければ解約したらいい、という話ではあるのですが「解約の手続きが面倒だし…」「契約していることにデメリットもなさそうだし」と思い、そのままにしている方が大半ではないでしょうか。

しかし、使わずとも契約し続けていることによるメリット・デメリットなど気になることは多いはず。

そこで今回は、使わないカードローンについて解説していきます!

使っていなくても自動的に利用の更新がなされる

「カードローンを利用していなければ、勝手に契約は終了してしまうものではないの?」と思う方もいるかもしれませんが、基本的にはそんなことはありません。

契約期間自体は商品によって違いますが1年や2年、3年など決められており、契約期間終了時に利用に特別問題がなければ自動更新されます。

年齢が一定に達すると契約が終了することはある

とはいえ、当然ですが永遠に更新されるわけではありません。

多くのカードローンでは、「満70歳」に達すると新規の借り入れが停止される、あるいは契約の終了になります。

なのである意味「放置していても70歳になったらお金を借りられなくなる」とも言えるのですが、現在の年齢が65歳など利用停止まで期間がそこそこ短いのであればともかく、20代や30代であればかなり先の話となりますので、現実的とは言えませんね。

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以前まで利用しており、残高がある場合も継続される

カードローンを契約していたものの、一度もお金を借りることなく契約だけ更新している…という方ではなく、「以前お金を借りていたことはあるが、現在は完済してそれ以降追加の借り入れをしていない」方も多いかと思います。

でも実はそれは「完済」していない可能性もあるんです!

というのも、ATMや銀行振込といった方法で返済する場合「1,000円単位」での返済となります。

例えば残高が「5,072円」だった際、72円という端数が残りますよね。

この端数は利息がつくこともなく、返済を求められることもない「無利息残高」となるんです。

1,000円未満の端数が無利息残高として扱われ、次回の借入時の残高に自動で組み入れられるようになっています。

もしあなたがお金を借りてATMで返済していた場合、もしかしたらまだ無利息残高が残っているかもしれません。

最近多い口座振替での返済の場合、端数まできっちり引き落とされるため無利息残高も残らず0円であることが多いです。

使わなくても契約していることによるメリット

カードローンを実際に使うことはなくとも、契約しておくことで得られるメリットがあります。

中には「普段使うことはないけれど、万が一のために契約しておく」という方もいるくらいですから、それだけカードローンが身近なものになったといえるのかもしれませんね。

今どのカードローンとも契約をしていないけれど、このメリットを見ると「契約だけしておいてもいいかな…」と思う方もいるかも!?

カード1枚あればATMやネットバンキングですぐに借りられる

カードローンという名前の通り、カード1枚あれば提携ATMですぐにお金を引き出すことが出来ます。

大手であれば提携ATMの数はとても多く、コンビニのATMはもちろん、提携している金融機関のATMからでも借り入れが可能です(一部のATMは借り入れのみで返済に対応していないこともあります。これは契約している会社によって違います)。

また、最近ではカードがなくともスマートフォンのアプリさえあればセブン銀行のATMからお金を借りることができるシステムも出来ていますし、ネットバンキングを利用して口座に融資をしてもらうことも可能です。

ATMであれば日曜や祝日、夜間でもすぐにお金を借りられますし、ネットバンキングでも夜間に対応しているところを選べばいつでもすぐにお金を借りられるといっても過言ではありません。

急な出費に対応することができる

急にお金が必要になってしまう事態は意外にあるものです。

家賃の更新日を勘違いしていた、急に結婚式の予定が入った、家の家電製品が壊れてしまって買い直すハメになった…などなど。

カードローンを契約してさえいれば、急にお金が必要になったタイミングですぐにお金を借りることが出来ます。

もちろん、大手のカードローンであれば「即日融資」といってその日のうちに申し込みから契約まで完了し、お金を借りることも出来ますが、必ずしもその日のうちにお金を借りられるわけではありません。

カードを発行するのであれば営業時間内に自動契約機に行かなければなりませんし、銀行振込でお金を借りるのであれば早くて12時、遅くとも14時までには契約を完了させていないと利用できないなど、意外とハードルが高いものなんです。

しかし既に契約まで済ませているのであれば話は別で、すでにお金を借りることができる状態になっていますから、急な出費があったとしてもすぐにお金を借りることが可能…というわけです!

維持費がかからないので気楽

クレジットカードの場合、年会費がかかるものも多いですが、カードローンの場合は年会費がかかりません。もちろんカードを作るのにもお金がかかりません。

つまり維持費は完全に無料!…ですのでクレジットカードに比べると「使わないけど年会費払うのは勿体無いし…」といった気持ちにはならず「まあ置いといてもいいか」という気持ちにさせてくれます。

実際、維持費はかからず、好きな時にお金を借りられるというのは大きなメリットだと言えるでしょう。

利用限度額を低めにしておけば借りすぎも防げる

カードローンの契約時の利用限度額を低めにしておけば、お金を借りる時に「もうちょっと借りておこうかな…」を防ぐ効果もあります。

自分の預金というわけではないのですが、ついそこまで借りられるのなら…と多めに借りてしまう方も多いようです。

知らないうちに借金が膨れ上がっていた!というのも困る話ですし、契約をそのままにしておくことの直接のメリットというわけではありませんが、契約する際に低めの限度額にしておくことは個人的にオススメしたいポイントです。

使わずに契約したままにしておく際のデメリット

カードローンを契約したまま使わずにおいておくことで、すぐにお金を借りられるというメリットもありますが、それに対して色々とデメリットもあります。

メンタル的なものから、他でお金を借りる時のものなどその範囲は様々ですが、もしあなたが今後デメリットに関わるであろう行動を取るかも?という場合は、今契約しているカードローンをこのまま維持するか見直してみるいい機会かもしれません。

信用情報に契約していることがずっと残る

信用情報とは、お金に関する記録のようなものです。

カードローンだけでなく、クレジットカードや携帯電話料金の支払い(携帯電話本体の支払いを毎月の携帯料金に上乗せして支払う場合)、住宅ローンや車のローンなどの支払いの情報が登録されています。

カードローンで言えばいくら借りたのか、毎月いくら返済するのか、何回で完済するのか…などですね。

信用情報はローンを組む際に必ずチェックされる項目です。

そのため、例えばあなたが今後クレジットカードを作る際など、審査の中で必ずチェックされ「この人は○○カードローンと契約しているんだな」ということがわかります。

信用情報にその情報が登録されていること自体はデメリットとは言い難いものですが、「使っていないのにカードローンと契約している情報が残っているのは嫌だな」と思う方もいるかもしれません。

他のカードローンを利用する際に考慮される

既に契約しているカードローンがある場合、他のカードローンに申し込む際に考慮されます。

使っていないカードローンがあるのに別のカードローンに申し込む、というのは少々珍しいことではありますが、「カードローンの契約を忘れていて新規に申し込んだ」「今回申し込むカードローンのほうが低金利だからそっちを使おうと思った」など理由があるでしょう。

その場合、既に別カードローンと契約しているわけですから、まず利用限度額の面で考慮されます。

というのも、大手消費者金融の場合「総量規制」という法律の仕組みにより「年収の3分の1を超える金額を貸してはならない」と決められています。

例えば年収300万円の方であれば、100万円を超える利用限度額は設定出来ないということです。

既に契約しているカードローンの利用限度額が40万円である場合、別カードローンでは最高でも60万円までしか借りることが出来ません。

お金を借りていなくても、「借りられる」という状況が総量規制の対象になるため、もっと新規カードローンで利用限度額を高くしたいと思うのであれば、解約するしかありません。

住宅ローンや車のローンを利用する際に考慮される

カードローンよりも大きい金額を借りることになる「住宅ローン」や「自動車ローン」を利用する際にも考慮されることがあります。

昔はカードローンを契約しているだけで住宅ローンの審査には落ちる!とまで言われていましたが、最近では銀行もカードローン商品を多くだしていますし、中には住宅ローン利用者専用カードローンを出しているところもありますので、そんなことはないでしょう。

お金を借りていたら多少影響はあるかもしれませんが、実際に借りていないのであれば大きな影響はないかな…と思います。

とはいえ、カードローンを契約していることで住宅ローンなどの審査のプラスに働くことは残念ながらない、と言っていいでしょう。

営業の電話やダイレクトメールがくる可能性がある

カードローンを契約したままにしておくと、はがきなどでダイレクトメールが送られてきたり、連絡先に営業の電話がかかってくることがあります。

こういった営業を嫌う人は多いので、最近ではそう数も多くないようですし、ダイレクトメールは会員ページなどで「ご案内の郵送」を「不可」にすれば緊急時の連絡以外で郵便物が届くことはないかと思います。

とはいえ、契約している以上そういった連絡が来る可能性はゼロではありませんから、それが嫌だ!という方はカードローンを解約したほうがいいでしょう。

無利息期間サービスが利用できない可能性がある

大手消費者金融など、新規契約時に一定期間利息が0円で利用できる「無利息サービス」を提供しているカードローンがあります。

利息が0円というかなりありがたいサービスではあるのですが、注意すべきは「無利息サービス開始のタイミング」です。

無利息期間が開始されるタイミングは以下の2つのどちらかです。

  • 初回借入日から一定の期間
  • 契約日の翌日から一定の期間

前者であれば、初回の借り入れをするまで無利息期間を受ける権利はずっと保持され、最初にお金を借りてから一定の期間(会社によって違います)無利息期間サービスを受けることが出来ます。30日であれば、きちんと30日分受けることができるというわけです。

しかし契約日の翌日から無利息期間がスタートするケースでは、お金を借りるか借りないかにかかわらず無利息期間が消化されてしまうため、契約の2ヶ月後に「お金を借りよう!」と思っても既に無利息期間が終了…という形になってしまいます。

どのタイミングで無利息期間がスタートするかはきちんと記載されていますので「もしかして?」と思った方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

つい「お金を借りればいいから…」と思ってしまうかも

カードローンでいつでも借りられる、というのは便利なことではありますが、逆に言えば「甘え」が出てきてしまう部分でもあります。

ちょっとした時に「お金が足りないな」と思ったタイミングで「カードローンで借りればいいか」と思ってしまうかもしれません。

これまで契約したまま特別利用することがなかったという方であれば今後利用する可能性も低いと言えますが、今たまたま完済して解約していないだけ、という方であればまたお金を借りるきっかけになってしまうかもしれません。

また、これまでお金を借りたことがない方でも一度借りることで便利さを覚え、つい使ってしまう…というケースもありますので、自己管理が必要になりますね。

使わないカードローンは解約するべき?解約する際の注意点は?

ここまで契約のみで利用しないカードローンのメリット・デメリットについてなどをご紹介してきましたが、結局使わないカードローンは解約するべきなのか?というのは悩ましいところではあります。

もちろん特別今契約し続けていて困っていない、というのであれば残す判断でも全く問題はないでしょう。

メリットよりデメリットが上回るなら解約時

今回ご紹介しましたメリットやデメリットはそれぞれが全てではなく、人によってはメリットと感じるけれど別の人にとってはデメリットに感じる…といった部分もあるかと思います。

しかし、自分がデメリットと感じる部分がメリットに感じる部分を上回ったのであれば、それはカードローンの解約時だと言えます。

解約にあたって特別な費用などはもちろん必要なく、手続きをするだけでOKです。

カードローンを解約する際の注意点は「残高」!

カードローンを解約する際に注意したいのは「借入残高」です。

一度もカードローンを利用したことがない、という方であれば気にする必要はありません(借りていないので残高自体が発生することがないため)。

しかし以前カードローンを利用してお金を借りていた、という方であれば、この記事の最初の方に触れました「無利息残高」が残っている可能性があります。

解約する際は当然ですが、借入残高を「0円」にする、つまり完済した状態でないといけません。

また、このケースとは逆に「支払いすぎ」ということもあります。例えば残高が3,632円の際に4,000円を返済した場合、368円多く返済していることになります。

この端数も基本次回借入時の返済に自動的に充当されるため、こちらに返還されることはありません。

まとめますと、それぞれのケースによって以下の対応を行う(してもらう)必要があると言えます。

  • 借入残高の端数(マイナス)がある場合…端数を返済する
  • 返済額に端数(プラス)がある場合…端数を返還してもらう

コールセンターに電話をし、解約したい旨を伝えた上で端数の処理をどうすればいいかを質問すれば、方法を教えてもらえます。

多いのは銀行振込などで端数まで返済する方法となるでしょう。返還も銀行振込で行われることが多いです。

解約手続きは電話で行うことがほとんど

カードローンの解約手続きはネット上ではなく、電話にて行うことがほとんどです。

電話をしてその電話で解約できるところもあれば、そこで解約のための書類(解約届など)を請求し、必要事項を記入して返送するという流れになるところもあり、これは会社によって違いますので問い合わせるのが一番ですね。

多少引き止められることもあるかもしれませんが、解約がスムーズに行えない、ということはないかと思います。

あまりに使わないのならば解約も手。トラブル防止にも

カードローンは腐るものではありませんから、契約だけしておいて万が一使うときがきたら使う、という気持ちで契約している方も少なくないでしょう。

しかしあまりに使わないのであれば、貸付条件がさらにいいカードローン商品が出てきていたり、契約内容が現在の自分に合わないといった部分も出てきている可能性がありますから、一度見直してみるのもいいかと思います。

また、使わないことで契約していたことを忘れてしまい、後々トラブルになってしまう…という可能性もゼロではありませんから、「数年先もそう使うことはないだろう」と思ったら素直に解約してしまってもいいのではないでしょうか。

急な出費に対応しづらくはなってしまうものの、3~4日あれば十分にお金を借りることは出来ます。

解約する・しないにかかわらず、一度見直してみることをまずはオススメします。

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