1回借りられればいい方に!カードローンとは違うフリーローンとは?
「自由な使えるお金を借りたい」というのであれば、やはりカードローン…という結論に行き着くかと思いますが、あなたがどのようにお金を借りたいかで、実はカードローン以外の借り方の方がお得になることがあるんです!
その借り方とは「フリーローン」。
あまり馴染みがない方もいるかと思いますが、もしあなたが「1回だけお金を借りられればいい」というのであれば、カードローンよりもフリーローンの方がオススメなんです。
なぜフリーローンの方がオススメなのか…それはカードローンとの仕組みの違いにあります。
そこで今回は、カードローンとフリーローンの違い、そしてどんな方にフリーローンがオススメなのかを解説していこうと思います。
カードローンとフリーローンの違い1:お金の借り方
早速ですが、カードローンとフリーローンの違いについてみていきましょう。
最初の大きな違いは「お金の借り方」です。
お金を借りる、という行為自体についてはどちらも共通しているのですが、カードローンとフリーローンはその「借り方」について非常に大きな違いがあります。
カードローンは「何度でも繰り返し」お金を借りることができる
カードローンの場合、審査によって決定される「利用限度額」の範囲内であれば、何度でも繰り返しお金を借りることが可能です。
例えば利用限度額が50万円である場合、最初に20万円借りた後、さらにお金が必要になったため10万円を借りる場合でも、特別な手続きは審査は必要なくすぐに借りることが出来ます。
また、仮に50万円という利用限度額いっぱいまでお金を借りたとしても、その後10万円返済すれば、好きなタイミングで10万円までの範囲内であれば追加の借り入れも可能です。
フリーローンは基本的に「借りるのは最初の1回きり」
対してフリーローンの場合、お金を借りるのは「最初の1回」のみです。
例えば必要なお金が30万円だった場合、30万円をまとめて借りることが可能ですが、その後さらにお金が必要になった場合に追加で借り入れをすることは基本的には出来ません。
お金を返済したとしてもカードローンのようにその枠が残るわけではありませんから、またお金を借りたい、という場合には改めて「お金を借りる手続き」を行う必要があります。
カードローンとフリーローンの違い2:金利
カードローンとフリーローンの2つ目の違いは「金利」です。
お金を借りる上で非常に重要なポイントといえる金利。
誰でもできるだけ低い金利でお金を借りたい!と思う部分ですが、この2つではどのくらいの差があるのでしょうか。
カードローンの最高金利は14.0%~18.0%
カードローンは借入先にもよりますが、最高金利は大体14.0%~18.0%であることが多いです。
もちろん中には10%を切るような超低金利のカードローンもありますが、利用条件が厳しい(一定以上の年収が必要・特定の地域に住んでいる人しか利用できないなど)こともありますので、簡単に利用できる…というわけではありません。
例えば「みずほ銀行」のカードローンの場合、金利は利用限度額によって変動しますが、概ね以下の通りとなっています。
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
---|---|
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
フリーローンはカードローンに比べると低金利なケースが多い
対してフリーローンの場合、カードローンと比較すると低金利であるケースが多いです。
おなじみずほ銀行の「多目的ローン」を利用する場合、
利用限度額 | 変動金利 | 固定金利 |
---|---|---|
10万円以上300万円以内 | 5.875% | 6.700% |
となっており、カードローンに比べて明らかに低金利であることがおわかりいただけるかと思います。
とはいえ、すべてのフリーローンが低金利か?と言われるとそういうわけでもありません。
これまたみずほ銀行のフリーローンに該当する「みずほMy Wing」という商品では、カードローンと同じ適用金利となっています。
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
---|---|
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円 | 年9.0% |
その代わり利用残高に応じてプレゼントがもらえたり、キャッシュカードと一体で利用できたりなどのサービス面を充実させた内容になっていますね。
カードローンとフリーローンの違い3:利用条件や必要な書類
カードローンとフリーローン、3つ目の違いは利用条件と必要書類です。
どちらも一定の条件を満たした人しか利用できないという点については共通していますが、やはり細かい違いはあります。
結論から言ってしまえば、カードローンの方が利用条件としては甘い設定になっていると言えますね。
カードローンは基本的に「継続的な収入」と「年齢」がカギ
カードローンの利用条件は商品によって細かな違いはあるものの、大体は
- 継続的な収入があるかどうか
- 年齢が一定以下であるかどうか
が利用条件の軸となっています。
今回もみずほ銀行カードローンを例にしますと、
- 契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満
- 安定し、継続した収入がある
- 保証会社の保証を受けられる
と、非常にシンプルな内容となっており、利用条件の範囲内の年齢で働いていればOKといえますので、利用するためのハードルがそう高いわけではないことがわかります。
必要書類も少なく、借入金額によっては免許証のみでOK
また、利用する際に提出する必要がある書類がいくつかありますが、カードローンの場合は以下の2種類です。
年収が確認できる書類につきましては、希望する利用限度額が50万円以下であれば必要ありません。
本人確認書類 | 以下のいずれか1つ ・運転免許証 ・パスポート(住所及び写真部分) ・運転経歴証明書 ・各種健康保険証(被保険者及び被扶養者部分) ・印鑑証明書 ・住民票 ・特別永住者証明書 ・在留カード |
---|---|
年収が確認できる書類 | ・源泉徴収票 ・住民税決定通知書または課税証明書 ・納税証明書(その1・その2) |
フリーローンの方が条件が厳し目
それではフリーローンはどうでしょうか。
利用条件は
- 借入時の年齢が満20歳以上満66歳未満で、最終返済時の年齢が満71歳未満
- 勤続年数(自営業の場合営業年数)が2年以上
- 前年度の税込年収(個人事業主の場合は申告所得)が200万円以上かつ安定して継続した収入がある
- 保証会社の保証を受けられる
と、こちらも「年齢と収入」が軸であることがわかりますが、カードローンよりも細かく条件が定められていることがわかります。
勤続年数や年収につきましては、カードローンでも商品によっては条件に加えられることもありますが、最終返済時の年齢まで条件として定められていることはそうありません。
やはり金利が低い分、条件も厳しくなっているといえるでしょう。
明確な違いは「お金の使いみち」がわかる書類が必要な点
また、必要書類もカードローンに比べると多くなっています。
印鑑 | みずほ銀行の普通預金取引印 |
---|---|
本人確認書類 | 以下のいずれか1つ ・運転免許証 ・パスポート(住所及び写真部分) ・運転経歴証明書 ・各種健康保険証(被保険者及び被扶養者部分) ・印鑑証明書 ・住民票 ・特別永住者証明書 ・在留カード ・年金受給証明書 |
年収を確認できる書類 (50万円以下希望なら不要) |
・源泉徴収票 ・住民税決定通知書または課税証明書 ・納税証明書(その1・その2 |
資金使途を証明するもの | 見積書や契約書など |
本人確認書類及び収入証明書類については変わりませんが、印鑑と資金使途を証明するものが加わっていますね。
多くのフリーローン、目的別ローンでは「なんのためにお金が必要なのか」を具体的に証明する必要があり、そのために書類を提出しなければなりません。
例えば海外旅行に行くための資金にしたい場合、旅行代金も見積書を提出する必要があるというわけです。
カードローンとフリーローンの違い4:借入先の豊富さ
カードローンとフリーローンの違い、4つ目は「借入先の豊富さ」です。
こちらも、すでにカンがいい方であればお気づきかと思いますが、やはりカードローンの方が借入先が豊富と言えますね。
カードローンは提供しているところがとても多い
カードローンは、かなり大まかにわけたとして
- 消費者金融のカードローン
- 銀行系カードローン
の2つになります。
この2つを言い換えれば「貸金業者が提供するカードローン」か「貸金業者以外が提供するカードローン」になりますね。
貸金業者は「総量規制の対象」となるもので、消費者金融をはじめクレジットカード会社や信販会社が該当します。
貸金業者以外の場合は銀行カードローン(都市銀行、地方銀行など)、信用金庫のカードローン、その他信用組合やJA、労働金庫など様々なところになります。
それぞれ金利や条件などに差はあるものの、非常に種類が豊富なので、より自分に合った商品を見つけやすいとも言えますし、逆に多すぎてどれを選んだらいいのかわからない…ということもありそうですね。
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フリーローンは基本的に銀行系でしか提供がない
フリーローン(あるいは目的別ローン)の場合、基本は銀行などの金融機関でしか利用できないと言ってもいいでしょう。
少なくとも大手の消費者金融では、カードローンタイプの貸し方はしていてもフリーローンタイプの貸し方をしているところはそう多くありません。
ただし、小規模の消費者金融ではフリーローンのような貸し方をしているところもありますね。
とはいえ、全ての銀行でフリーローンを利用できる…というわけでもありません。
みずほ銀行や三井住友銀行では利用することが出来ますが、三菱UFJ銀行やソニー銀行などの一部の銀行では、現在新規申し込みを停止しています。
魅力的な商品であっても、新規申し込みを停止していると当たり前ですが利用することは出来ませんので、しっかりチェックしておくことが大切ですね。
カードローンとフリーローン、自分はどちらを選ぶべき?
ここまでカードローンとフリーローンの違いについて4つ取り上げてきましたが、「それぞれの違いはわかったけれど、自分はどちらを選ぶべきか迷っている」という方もいるかもしれません。
借りたお金の使い方は人それぞれであるため、「絶対にこちらがいい」と言うことは出来ないのですが、「このような傾向であれば、こちらの方が後悔は少ないのではないか」という方を提示することは可能です。
ケース別に、どちらを選んだ方がお得になるのかを考えてみましょう。
細かく借り入れをしたいのであればカードローンの方がおすすめ
「お金を最初に借りたあと、追加で借りたくなる可能性がある」という方は、カードローンの方がおすすめです。
利用限度額の範囲内であれば返済した分も再度借り入れることが出来ますし、追加の借り入れについて審査なども必要ありません。
とはいえ利用限度額の上限まで借りていたら当然ですが追加で借り入れることは出来ません。
別のカードローンに申し込むか、お金を借りられるように返済を粛々と行うかの2択になります。
できるだけ低金利でお金を借りたいのであればフリーローンを選択
できるだけ低金利でお金を借りたいと考えているのであれば、カードローンよりもフリーローンの方が低金利で利用できると考えてよいでしょう。
中にはフリーローンであっても銀行カードローンと変わらないくらいの最高金利が設定されている商品もありますし、カードローンでもまるでフリーローンなのでは?というくらい金利が低い商品もあります。
ですので「絶対にフリーローンの方が低金利」とは言えませんが、可能性で考えるとやはりフリーローンのほうが高いと言えます。
できるだけ早くお金を借りたいのならカードローン
「3ヶ月後の海外旅行のための資金が必要」という目的でお金を借りるのであれば、フリーローンでもカードローンでも、自分に合った商品を選ぶのがベストかと思います。
しかし、急にお金が必要になった場合、フリーローンですと審査に数日はかかるため、お金が必要なタイミングに間に合わないこともあります。
その点カードローンであれば即日融資、その日のうちにお金を借りることも可能なため、急にお金がいる場合にも対応しやすくなっています。
ただし現在は銀行系のカードローンにつきましては、審査結果が出るまでに数日(最短翌日)かかるようになりました。
そのため、即日融資を利用するのであれば、消費者金融系のカードローンに申し込む必要があります。
「ついお金を借りてしまう」というメンタルの方はフリーローン
お金が借りられる状況だと、ついついお金を借りてしまう…という、メンタルに自信がない!という方はフリーローンの方がいいでしょう。
フリーローンであれば一度借りたら返済するだけですので、「ついお金を借りてしまう」状況を防ぐことが出来ます。
ついついお金を借りてしまい借金が膨らむ…というのは案外多いケースなので、自分の自制心が弱いとわかっている方は、あえて借りられないような状況にしておく、ということも大切です。
その金融機関で住宅ローンを利用しているならお得に借りられる
もし、あなたがどこかの金融機関で住宅ローンを利用している場合、同じ金融機関でカードローン、あるいはフリーローンを利用した際、さらにお得に利用できる可能性があります。
これまたみずほ銀行の例ですが、みずほ銀行で住宅ローンを利用している場合、カードローンであれば「0.5%」の金利優遇が受けられます。
フリーローンの場合「住宅ローン利用者専用」の商品を利用することが出来、以下のようにさらに低金利での借り入れが可能です。
変動金利 | 固定金利 (借入期間10年以下) |
固定金利 (借入期間10年超) |
---|---|---|
3.375% | 4.000% | 4.650% |
みずほ銀行に限らず、住宅ローンを利用している場合は特別な商品や特別な金利で利用できることがありますので、ぜひともチェックしてみてください。
まとまった資金を低金利で利用できるフリーローン!上手く使おう
カードローンは小額の借り入れを繰り返す方法としてはベストと言えますが、フリーローンはまとまった資金を低金利で借りられるという、カードローンにはないメリットがあります。
ただし利用できるまでに数日~1週間程度かかるため、早急にお金を借りたいときには使いづらいというデメリットもあります。
カードローンもフリーローンもそれぞれ一長一短ですから、「自分はどのような借り方が合っているのか?」「今後もお金を借り続けたいと思うか?」など、いくつかの項目についてしっかりと考えましょう。
上手く使えばカードローンよりもお得にお金を借りることも可能なフリーローン。
今後お金を借りる必要が出てきそうであれば、ぜひ、選択肢のひとつとして検討してみてくださいね。