断られたら、そのカードローンはずっと利用できない?対策方法は?
カードローンに申し込んでも、必ず利用できるとは限りません。審査があることなので、残念ながらお断りされてしまうこともあります。
審査に落ちたらもうそのカードローンに申し込めない、終わりだ!という気持ちになりますが、決してそれで終わりではありません。
とはいえ、無計画に2回3回と申し込んでも意味はありません。
じゃあどうすれば…?という疑問を解決する、審査に落ちてしまったときの対策方法をこの記事にてご紹介します。
もちろん再度申し込むだけに限らず、これからカードローンを申し込む方でも知っておいて損はない内容になっていますので、ぜひ目を通してみてくださいね。
申し込んで断られてしまっても、そこが一生使えないわけじゃない!
「せっかく申し込んだのに断られてしまった…もうそこではずっとお金を借りることができないのかな」と、悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
しかしまず言っておきたいのは、「1回断られてしまったとしても、そのカードローンが一生利用できないわけではない!」ということです。
たまたま今回はダメだったというだけで、切り替える気持ちが大切です。
すぐに申し込み直すのは意味がないので避けよう
「今回はダメだったけど、次に申し込めば結果はわからない」というのは事実です。
しかし、だからといって「今回ダメだったのか、じゃあもう1回申し込もう!」とすぐに申し込み直すのは避けましょう。
といいますのも、審査に落ちてしまったのには必ず理由があるからで、その理由が解決できていないのであれば何度申し込んでも結果は同じ「お断り」だからです。
再度申し込むことで審査の担当者が変わる可能性は大きいですが、だからといって審査基準が変わるわけではありません。
つい意地になって「もう1回申し込んでやる!」と思ってしまうかもしれませんが、すぐは避けましょう。
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少なくとも6ヶ月以上は空けた方が無難
ではどのくらいの期間を空けて申し込むべきなのでしょうか。
理想を言ってしまえば「利用を断られた理由が解決できてから」となりますが、この詳しい理由の探し方は次のトピックに譲るとしまして…。
ベーシックな回答と言えるのが「再度の申込みは6ヶ月以上期間を空けてから」になります。
なぜ6ヶ月なのかといいますと、審査の際に必ずチェックされるある情報…「信用情報」に関係があります。
信用情報とは、お金に関する客観的事実を集めた情報のことを指しますが、具体的な項目で例をあげますと
- クレジットカードの基本情報や利用・支払い履歴
- 携帯電話の分割払いの支払履歴
- 各種ローンの基本情報や返済履歴
などが信用情報に含まれています。
審査の際にこれらもチェックし、きちんと支払いすることができそうかを判断する材料にしているんですね。
そして、この信用情報には「いつカードローンに申し込みをしたか」という情報も記録されます。
例えば2019年6月1日にアコムに申し込みをした場合、「2019年6月1日に希望限度額50万円で申し込みをした」といった旨の情報が「信用情報」として記録されるんです。
申し込みの情報に限らず、全ての信用情報はそれぞれ項目ごとに違う一定の期間が経過することで消去されるのですが、申込みの情報が消去されるまでの期間がだいたい「6ヶ月」となっています。
申し込みの情報が消去されないと絶対にお断りされるというわけではありませんが、審査に落ちてしまう原因と照らし合わせつつ解決の方向に持っていくのと、申込み情報が消去されるまでの期間がちょうどいい塩梅なので、このくらいに…と言われることが多いんです。
原因がわからなくとも、6ヶ月経っていることで状況が変わっている可能性もあるため、だいたい申し込み情報が消えるであろうタイミングがベターだという結論になりますね。
断られてしまったら、その理由を考えてみることが大切
カードローンにわくわくして申し込んでも断られてしまったら、ショックですよね。
「とりあえず他のカードローンに申し込んでみる!」というのも悪くありませんが、審査に落ちてしまった場合、他のところに申し込んでも利用できない可能性も出てきます。
まず審査でお断りされてしまった場合、「どうして審査に落ちてしまったのか」と、その理由を考えてみることがとっても大事!
もちろん審査基準は各社で違うので、このタイミングで別のカードローンに申し込んでもお断りされず利用できる可能性も十分に考えられますが、もしかしたら各社共通で「この条件だとちょっとお金は貸せない…」というハードルがある可能性もあります。
ありがたいことに申し込み自体はインターネットから簡単に出来るところが多いので、焦る必要はありません。まず最初は審査に落ちてしまった理由を考えてみましょう!
貸付条件を満たしていなかった
お金を借りるには、その会社が提示している「貸付条件」を満たす必要があります。
貸付条件は商品やその会社によって細かい違いはありますが、大体共通している項目は
- 満20歳以上である
- 返済能力がある(定期的な収入がある)
の2つです。
条件が細かい場合は上記に加えて年収の制限や雇用形態(正社員のみなど)の制限がつくことがある、といった感じでしょうか。
貸付条件を満たしていない場合、いくら申し込みをしてもお金を借りることは出来ません。
きちんと貸付条件を満たしているか、今一度条件をチェックしてみることをおすすめします。
申込時の情報に間違いがあった
申し込みをする際、焦っていたり単純な見落としによって本来記入するべきものと違うものを記入してしまうこともあります。
特に今はスマートフォンで簡単に申し込みを行えますが、予測変換が暴走することによって、本来とは違う文章や単語になってしまうことも少なくありません。
申込時の情報に間違いがあっても、審査をする方は「単純なミス」なのか「故意に虚偽の情報を入れた」のか判別することは出来ません。
なので、情報が間違っていることが原因で審査に落ちてしまうことも十分にありえます。
入力内容をきちんと見直してミスがないかを確認するだけで避けられる原因なので、申し込みのときには徹底したいですね。
お金を借りすぎていた
お金を借りすぎていることでお金を借りられないことは十分にありえる可能性です。
特に消費者金融・クレジットカード会社のカードローンを利用する場合は「貸金業法」という法律にて、お金を借りられる上限額が「年収の3分の1まで」と決められています。
これを「総量規制」といいますが、総量規制の対象となるのは色々あれど、基本的には個人への貸付、つまりカードローンやキャッシングで借りているお金が対象にると思っていただければOKです。
年収600万円の方であれば最高で200万円までお金を借りることが出来るわけですが、複数の会社からお金を借りている場合はその合計額が200万円を超えてはならない、ということを意味します。
そのため、すでに他の消費者金融から150万借りており、さらにクレジットカードのキャッシング枠が50万円の場合、すでに総量規制の上限までお金を借りていることになります。
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があり、現金をATMなどから引き出す(借りる)ことが出来る枠を「キャッシング枠」といい、こちらは総量規制の対象となります。
一般的にクレジットカードで買い物をする時に利用される「ショッピング枠」は別の法律が適用されるため、総量規制の対象外となります。
そのため、ショッピング枠100万円、キャッシング枠0円のカードを持っていても総量規制には全く影響がありません。
総量規制の上限、あるいは上限近くまでお金を借りている場合はお金を貸したくても貸せない状況なので、審査に落ちるしかありません。
銀行カードローンは総量規制の対象外なので借りられる可能性はありますが、自主規制という形でお金を貸さない判断をすることろも多いため、なかなか借りられないかもしれません。
勤続年数が短かった
カードローンで一番大事なのは「年収」と思っている方も多いかもしれませんが、実は審査で非常に重視されるのが「勤続年数」なんです。
勤続年数が長いとそれだけ安定した収入があると判断され、逆に勤続年数が短いと「この人は転職を多くするのかもしれない、そうなると収入が不安定になる可能性があるな」と判断されてしまう傾向にあります。
仮に転職したばっかりであるにしろ、1年以上働いていない場合は年収もどうしても「見込み」になってしまい正確な数字は出ません。
そのため審査が慎重になってしまう…というのは理解出来る話ではないでしょうか。
同じ年収であっても勤続年数の差で審査の結果に差が出るなんて話もあります。
もしあなたが審査に落ちてしまったとして、バイトや勤務先を変えたばっかりであったのであれば、それが原因かもしれません。
ブラックリスト入りしてしまっていた
審査に落ちてしまった原因は、もしかしたらブラックリスト入りしてしまっているからかもしれません。
ブラックリストというのはいわゆる「迷惑行為者リスト」と言えるものですが、こういったカードローンなどに関するブラックリストというのは「金融事故を起こした人」という意味で使われ、実際にそのようなリストがあるわけではありません。
各社で独自のブラックリストを作っている可能性はありますが。
金融事故というのは、「信用情報」において「異動」もしくは「事故」という項目が付与されている状態のことを指し、その状態の人を「ブラック入」とか「ブラックリスト入り」とわかりやすいイメージで比喩されていると思っていただければいいでしょう。
具体的にどのようなことを行うと金融事故に該当してしまうのかといいますと、
- 延滞(返済をしないまま90日以上経過)
- 自己破産
- 個人再生
- 任意整理
- 代位弁済(返済できなくなり保証会社が代わりに弁済すること)
- 強制解約
などを行った場合です。
基本的にきちんと返済や支払いを行っていればブラックリスト入りすることはありませんが、そうでない場合はブラックリスト入りしている可能性があると言えます。
金融事故を起こしている人にお金を貸す会社はないと言っても過言ではありません。
申し込みブラックになっていた
同じブラックでも、こちらはちょっと違うブラック「申し込みブラック」です。
申し込みブラックとは、短期間の間に申し込みを行ったことによって本来のブラックリスト入りはしていない状態、つまり金融事故を起こしているわけではないのに、「みなしブラック」のようになっている方のことを言います。
これは短期間に沢山のカードローンに申し込むことによって「この人はこれだけ必死にお金が必要という追い込まれた状況にいるのでは?」と判断され、敬遠されてしまうことが由来(?)です。
当然金融事故を起こしていないのでお金を借りること自体は可能なのですが、申し込みの件数が多いだけで避けられている状態ということです。
関連企業でよろしくない行為を行っている
先程「ブラックリストと呼ばれるものはないが、各社独自でリストを作っている可能性はある」と書きました。
そのブラックリストに名前が載ってしまっている場合、関連企業のカードローンの審査に弾かれてしまう可能性があります。
例えばメガバンクの「三井住友銀行」のカードローンは貸付条件に「三井住友銀行指定の保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方」が含まれています。
「SMBCコンシューマーファイナンス」は三井住友銀行と同じSMBCグループの会社であり、カードローン「プロミス」としても有名です(プロミスはSMBCコンシューマーファイナンスのカードローンブランド名)。
例えば以前プロミスで借りたお金を踏み倒していたなんてことがあった場合、名前がブラックリストに載っている可能性も。
となると、同じグループである三井住友銀行カードローン、かつ審査をするのが保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンスなので、そのデータからお断りされる…といったことも十分に考えられるわけですね。
再度チャレンジするために!クリアしておきたいポイント
一度は審査に落ちたけれど、改めて申し込みたい!
そんな気持ちで再度の申し込みに挑む…その前に!少しでも審査に落ちてしまう原因を減らすことが大切です。
前のトピックにて審査に落ちてしまうと考えられる理由を記載しましたが、それらを踏まえて「次こそは審査に可決してカードローンを利用できるように!」という目標を達成するためにも、クリアしておきたいポイントについて改めてまとめてみました。
無駄な借入やカードは解約しておく
まず、自分がもう使わないであろうカードローンやクレジットカードは断捨離!という気持ちで解約してしまうことをおすすめします。
といいますのも、特にカードローンは借入件数(何社から借りているか)も審査に影響すると言われているからです。
その理由は、借入件数が多い=それだけお金を毎月返済しなければならない(例えば4社からお金を借りているとして、それぞれ返済金額が5,000円だとしても毎月2万円を返済に回すことになります)=返済できない状態になる可能性が高いと判断される傾向にあるからです。
さらに、実際お金を借りていなくても契約をしているというだけで借入をしているのと同じ扱いになります。
カードローンやクレジットカードのキャッシング枠の利用限度額は、契約することで「使っているのと同じ」とも言えるわけですね。
ですので不要なカードローンを解約することで総量規制の金額にも余裕が出来ますし、借入件数も減らせるので、それまでに比べると審査の上で有利になると言えます。
勤続年数は6ヶ月以上、できれば1年以上
審査の上で重要なポイント「勤続年数」。
勤続年数が長ければ長いほどカードローンの審査では有利になりますが、中には転職したばっかりという方や、バイトを始めたばかりという方もいるでしょう。
少しでも審査で有利にしたい!落ちた理由をひとつでも潰したい!というのであれば、少なくとも勤続年数は6ヶ月経過させるべきです。
理想は1年ですが、そこまではまっていられない…という方もいるでしょう。そういう方は半年でOKです(もちろん1年以上の方が年収は同じでも審査に有利に働く可能性があります)。
また、同業種での転職は勤続年数を合算して判断してくれるところもあるようですので、同業種で転職したばかりという方は多少勤続年数が短くてもチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
簡易判断があるカードローンはまず利用してみる
消費者金融のカードローンの場合、ホームページに「簡易審査」が設置されていることがあります。
年収や借入件数といった3つほどの質問に回答するくらいの本当に簡易なものではありますが、逆に言えばこの簡易審査で「貸付不可」と判断された場合、実際に申し込んでもお断りされる可能性が非常に高いと言えます。
簡易審査は信用情報にも残りませんし、もちろん無料で使えるのでまったくもってリスクはなく、メリットしかありません。
ぜひとも申し込みをする前に簡易審査を行い、「貸付可能」と判断されたら申込みを行いましょう。
申込み内容の見直しをしっかりする
申し込みの内容が正しいものであるか、きちんと確認することが必要です。
審査に落ちてしまう理由でも取り上げましたが、記入した情報が間違っていると審査に悪影響を及ぼすことがあるからです。
ご自身の住所などはもちろん、間違いやすいのが勤務先の情報です。
勤務先の情報をもとに、きちんとそこに勤めているかの確認が行われるため非常に重要な情報となっていますから、2回か3回ほど見直しを行い、抜けや間違いがないかしっかりと確かめましょう。
ミスや抜けがあると、それだけ審査に時間もかかってしまいます。
他のカードローンも見てみる
これまでと全く違う方向性ではありますが、「他のカードローンにする」という手もあります。
といいますのも、カードローンの審査基準は各社で違い、同じタイミングで申し込んだとしても1つは審査に可決、もう1つはお断り…ということもあるからです。
「どうしてもこのカードローンがいい!」というのであれば審査に落ちてしまった理由をなんとか探し、そこを改善することでチャンスが生まれますが、別のカードローンであればそのままでも審査に通る可能性があります。
どちらがいいというわけではありませんし、他のカードローンに申し込んでみてもお断りされてしまうというリスクもあります。
こればっかりは申し込んでみないとわからないので難しいところなのですが、ブラックリスト入りしていなければ他のカードローンであれば可決する可能性「も」ある、ということは頭に入れておいても損はないかなと思います。
1回の審査落ちで諦めることはない!ただ改善は必要と考えて
カードローンの審査に1回落ちてしまったことで、もう二度と利用できないと考える必要はありません。
ただ、審査に落ちてしまうのは必ず「理由(原因)」があることなので、そこを解決しなければならない…というのはしっかりと理解しておくべきでしょう。
理由を知り、それを改善・解決することができれば次に申し込んだ時に可決する可能性はぐっと高まりますので、諦めずにチャレンジしてみてくださいね。