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できるだけ少ない利息で完済したい!カードローンの賢い返済方法とは

カードローンなどでお金を借りた際、必ずしなければいけないことは何かわかりますか?

もちろん、その答えは「返済」です。あくまでお金は借りているものですから、いつかは返済しなければなりません。

ここで気にしたいのは「どうすれば少しでもお得に、賢く返済できるか」です。

賢い返済方法を知っていれば、同じ金額を借りた場合でも最終的に支払う金額が大きく変わる…ということも十分に考えられるんです。

お金を借りる上で絶対に知っておいて損はない知識、それが「賢い返済方法」です。

これからお金を借りるためにカードローンを探そうとしていたという方も、すでに利用しているけどできるだけスマートに完済したい方も必見です!

カードローンの返済方法、それぞれのメリットとデメリット

まず、カードローンの返済方法、それぞれの大まかなメリット及びデメリットについてみていきたいと思います。

カードローンの場合、返済方法として

  • 一括返済
  • 分割返済

の2種類がある、と言っていいでしょう。

カードローンの場合は分割といってもその中身は「リボ払い」であり、クレジットカードで使われる「分割払い」とは少々違いますが、便宜上「分割払い」と記載します。

【関連記事】

「リボ払いはやばい」と言われるのはなぜ?返済の仕組みと対処法

一括払いのメリット・デメリット

まずは一括払いで完済する場合のメリット・デメリットをみてみましょう。

メリット ・利息をかなり少なくできる(返済する日にもよる)
デメリット ・利息分も含めた完済できるだけのまとまったお金が必要
・正確な金額を出してもらうために返済日を指定する必要がある

メリットはやはり、分割払いに対して利息額をかなり少なくできることです。

もちろん完済するタイミングにもよりますが、例えば借りて1ヶ月後に完済するのであれば、1ヶ月分の利息額しか支払わなくてよくなります。

例えば30万円を金利18.0%で借り、30日後に完済した場合、支払う利息は「4,438円」で済みます。

しかしその反面、完済できるまでのまとまったお金を用意しなくてはなりません。

そのタイミングでちょうどお金がなかったから借りた、今は大丈夫だから完済できるという方であればいいですが、カードローンを利用する多くの方はこのような借り方ではありませんので、気持ちとしては完済したいけど難しい…といったところでしょう。

また、完済するためには一度電話などで問い合わせ、正確な完済額を計算してもらう必要があります。

そのため返済日は厳守しなくてはならず、思いつきで「今日完済します」といったことは出来ません。

分割払いのメリット・デメリット

カードローンを利用する際はこちらの形で返済することが多いであろう、「分割払い」でのメリット・デメリットについてもご紹介していきます。

メリット ・自分のペースで返済できる
・繰り上げ返済で利息を多少少なくすることも可能
デメリット ・支払う利息額が多い
・延滞すると信用情報でブラックになってしまうことも
・完済までに数年かかることもある

やはり大きなメリットとして、自分のペースで返済できる(それでも決められた最低ラインの返済額以上は返済しなければなりませんが)ことでしょう。

30万円借りたとしても、毎月返済は5,000円でも大丈夫。コツコツと返済していけばいつかは借りたお金を完済することが出来ます。

また、あとで詳しく解説しますが「繰り上げ返済」を利用すれば利息額を減らすことが可能です。

しかしやはりデメリットとして、毎月の返済額が少なめな分一括返済に比べると支払う利息額が多くなりますし、ついうっかり返済日を忘れて延滞してしまうこともあるかもしれません。

延滞が続いたり、長期間延滞すると信用情報に傷が付き(ブラック)、お金を借りることができなくなってしまいます。

また、借入金額及び返済金額にもよりますが、完済するまでに数年以上かかることもあります。

例えば「アイフル」で金利18.0%、30万円を借りた場合の返済回数は「36回」となり、完済までにまるまる3年かかることになります。

一括返済は理想だけど難しい。分割払いで「賢い返済方法」を知る

一括返済できることは理想と言えますが、小額であればまだしもまとまった金額を借りていたり、すでに返済の途中ながら利息もかさんできて…という状況ですとなかなか難しいところではあります。

多くの場合、お金を借りてコツコツと返済していく形を取るかと思いますので、分割払いにおいて「賢い返済方法」を知ることで、ムリなく利息を減らしながら返済を続けられるのではないかと思います。

賢く返済する方法1:繰り上げ返済をうまく利用する

賢く返済するための方法としてメジャーなのはやはり「繰り上げ返済」の活用かと思います。

毎月の返済額が少なくても、自分のいいタイミングで繰り上げ返済をすることによって利息額をぐっと減らすことができるからです。

「繰り上げ返済」とは?そのメリットとデメリット

「繰り上げ返済」とは、その名前の通り「繰り上げて」返済をする、つまり毎月の返済に加えて、自分の好きなタイミングで追加で返済することを言います。

随時返済や任意返済ということもありますね。

繰り上げ返済のメリット・デメリットを簡単にまとめるとこのようになります。

メリット ・元金を直接減らせるので利息も少なくなる
・返済期間の短縮ができる
・自分の余裕の範囲で好きな額が可能
・ATMやネットバンキングなどで気軽にできる
デメリット ・毎月の返済は別途必ず行わなければならない
・自分の余裕のある範囲でしかできない

繰り上げ返済をすることで、元金(借りているお金そのもののこと)を直接減らすことが出来ます。

元金が減るということは、それにかかる利息も減る…つまり利息の減額に繋がりますし、それに伴って返済期間も短くなります。

また、自分の好きなタイミングで好きな金額を返済することが出来ます。1万円でもいいですし、1,000円でも構いません。

デメリットとしては、いくら繰り上げ返済で5万円、10万円と返済したとしても、毎月の返済は別途行わなければならないという点です。

「今月は繰り上げ返済をしたから大丈夫!もう返済する余裕がない!」なんてことをすると延滞してしまう可能性もありますので、絶対に避けるようにしましょう。

繰り上げ返済の方法は、各社によって色々

繰り上げ返済の方法は、各カードローンによって違いますが

  • 自社あるいは提携ATM
  • 銀行振込
  • ネットバンキング
  • 店頭

などがあり、多くは複数の方法が利用できます。

どの方法がいいか…というのは環境にもよりますが、複数から選ぶのであれば「返済する際に手数料がかからない方法」がいいでしょう。

ネットバンキングや自社ATMであれば手数料が無料というケースが多いので、可能ならそちらを使う方が雑費の支出を抑えられます。

繰り上げ返済したらどれだけ利息に変化がある?

繰り上げ返済をした場合、どれだけ利息に変化があるのか…これは気になるところですよね。

例えばアイフルで金利18.0%で10万円借りた場合のシミュレーションを行ってみましょう。

まずは特別繰り上げ返済をせずにそのままシミュレーションした場合です。

返済金額 返済総額 利息金額
32回 126,251円 26,251円

返済回数は32回と、ほぼ3年かかっての完済となります。利息額は約26,000円と、借りた金額の4分の1を超えていますね。

それでは次に、5回目の返済で繰り上げとして5万円プラスして返済した場合です。

返済金額 返済総額 利息金額
18回 111,517円 11,517円

返済回数、利息の金額ともにぐっと減らすことが出来ました。

さらに毎月の返済金額(今回はどちらも4,000円)を増やすなどすればさらに返済回数及び利息額を抑えられます。

ムリをしすぎると返済が負担になってしまいますので、あくまでも「自分のできる範囲で」やることが大切です。

賢く返済する方法2:「残高スライド」の仕組みを知っておく

続いて賢く返済する方法は、「残高スライド」の仕組みを知っておくことです。

多くのカードローンではほぼ導入されているといってもいいもので、いわば「毎月の返済額の決まり方」といってもいいものです。

とはいえ、「どのように返済額が算出されているのか」という数式を知る必要はありません。

「どのような条件で返済額が変動し、それがどんな意味を持つのか」を知っておけばそれで十分です!

多くのカードローンで使われる「残高スライド方式」とは?

「残高スライド方式」とは、その名前の通り、借入残高によって返済額が「スライド」していく返済方法です。

左右や上下にすーっと動くものに対して「スライドしている」と言いますが、借入残高に対して返済額がすーっと動く、つまり変動するということですね。

現在多くのメジャーなカードローンでは「残高スライドリボルビング方式」という方法で返済額が算出されています。

ここにプラスして「元利」「元金」が頭につくこともあります。

例えばプロミスの場合は「残高スライド元利定額返済方式」という返済方式となっています。

「元利」とは返済額に利息の支払いも含まれている方式で、「元金」は含まれていません。元金はカードローンの返済方法としてはメジャーではなく、ほとんどが「元利」となっていますね。

例に出したプロミスの場合は「毎月の返済額に利息分も含み、借入残高によって返済する金額が変わる方式を採用しています」と言い換えることが出来ます。

プロミスで10万円を借り、12ヶ月で返済する場合の返済金額は「9,158円」となりますが、その内訳(1ヶ月目)は

返済額 元金 利息 残高
9,158円 7,675円 1,483円 92,325円

となっており、9000円以上返済していながらも、約1500円は利息として支払っているため、残高としてはそう減っていないことがおわかりいただけるかと思います。

返済額が減った!それは残高スライドの落とし穴かも!?

あなたが返済をコツコツ続けていると、あるときを境に毎月の返済額が減ることがあると思います。

それが「残高スライド方式」の特徴で、借入残高が一定以下になると(あるいは一定以上になると)毎月の最低返済額が変動します。

例えば10万円借りている場合の最低返済額は「4,000円」ですが、借入残高が8万円になると「3,000円」になります。

返済額が減ることは喜ばしいことではありますが、そのままコツコツ返済を続けていると実は損なんです!

なぜかと言いますと、この例の場合は4,000円から3,000円になったことで年間の返済額に12,000円の差が出ます。

その金額分、完済まで遅れていると言い換えることが出来ないでしょうか?

毎月の返済額はあくまで「最低返済額」なので、それ以上の金額を返済しても問題ありません。

ですので、賢く返済したいのであれば、毎月ムリをする必要はないものの、最低返済額を上回る金額を返済することを意識することで、返済回数及び利息額のダイエットが可能になる…というわけです!

賢く返済する方法3:返済日と返済手段に気をつける

賢く返済する方法、3つ目は「返済日と返済手段」についてです。

返済手段はともかく、返済日に気をつける点なんてあるの…?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、申し込む際やカードローンを選ぶ際に「返済日がいつか」をしっかりチェックしておくことで、スムーズな返済をしやすくなるんです。

返済日は給料日の後になるようにしたい

毎月の返済日は、できるだけ給料日の後、それも近いところに設定できるようにしましょう。

例えば給料日が25日の場合、返済日は末日や、翌月1日といった感じです。

なぜそうするのかといいますと、「給料日後はお金に余裕があることが多く、返済しやすいから」です。

給料日前ですと、その月の出費で返済が厳しくなってしまう可能性もあります。それを防ぐために、できるだけ給料日後、それも近くの日を返済日に設定することをおすすめします。

とはいえ、各カードローンで指定できる返済日がそれぞれ違います。

名称 返済日
プロミス 5日・15日・25日・末日
※返済方法が口座振替の場合、特定金融機関以外5日
アイフル 指定した日、または35日ごと
アコム 指定した日、または35日ごと
みずほ銀行 毎月10日
三菱UFJ銀行 指定した日、または35日ごと
イオン銀行 毎月20日

返済日を指定できるカードローンも多いので、給料日の翌日を返済日とすることも難しくありません。

「できるだけ余裕があるタイミングできちんと返済する」ことが大事です。

余裕があるタイミングであれば、追加返済もしやすいですしね。

基本の返済手段は「手数料無料」のものを選ぼう

毎月の返済手段、こちらも賢く返済する上で非常に重要なポイントです。

なぜかといいますと、毎月の返済方法として手数料がかかる方法をセレクトしていたら、その分お金がかかるから!です。

例として、プロミスの豊富な返済方法でチェックしてみましょう。

返済方法 手数料 土日対応
インターネット返済 無料 対応
口座振替 無料 非対応
店頭窓口 無料 非対応
プロミスATM 無料 対応
提携ATM(三井住友銀行) 無料 対応
提携ATM(コンビニ・提携金融機関) 有料 基本対応
銀行振込 有料 非対応
コンビニマルチメディア端末 無料 対応

プロミスの自社ATMやインターネット返済(ネットバンキングからの返済)、口座振替などは返済手数料が無料ですが、提携ATMからの返済は手数料がかかってしまいます。

手数料は以下の通り、取り扱う金額によって変動しますが、1回100円~200円くらいであっても、それが毎月となると年間1,200円~2,400円です。

取引金額 借入時 返済時
1万円以下 108円 216円
1万円超 108円 216円

「緊急時たまに使う」くらいであればいいかとは思いますが、日常的に手数料がかかる方法で借入および返済を行うのは、手数料が「ちりつも」してしまい勿体無いと言えます。

借入は特に「急にお金が足りない!」とコンビニに駆け込むこともあるでしょうから仕方ないとしても、返済はできるだけ手数料無料の方法を選択すれば、無駄な出費を減らせます。

「口座振替」は便利。だけど引き落とし金額に気をつけて

手数料無料で、かつ便利な返済方法としてオススメしますのは「口座振替」です。

大手消費者金融でしたら必ず用意されている返済方法ですし、銀行カードローンではメインとなる返済方法、あるいは基本の返済方法は口座振替のみというところも多いです。

口座振替で返済するメリットは

  • 手数料が無料
  • 返済日に自動で引き落とされるので延滞の心配がない(ただし残高管理は必要)
  • 返済が記録に残るのでいくら返済したか管理がしやすい(ただし家族等にバレる可能性は高まる)

といったところでしょうか。

手数料が無料である、返済が自動で行われるので延滞の心配が減るという2点において非常に高い魅力を持つ返済方法であることは確かです。

が、気をつけなければならないのは、口座振替の場合はATMでの返済と違い、「最低返済額」しか引き落とされないことです。

例えば「毎月5,000円返済したいな」と思っていても、最低返済額が3,000円であれば、3,000円しか引き落とされないんです(会社によっては変更できる場合があります)。

そのため、ただ口座振替のみの返済ですと返済期間が長い、支払う利息額がかさむというリスクがあります。

繰り上げ返済をうまく利用し、意識して返済期間を短縮する・支払う利息を抑える必要があるといえるでしょう。

ただ、幸いなことに銀行カードローンの場合はATM利用手数料が無料なことが多いので、細かく追加返済していくのも十分「アリ」だと思います。

よく言われる「おまとめローン」はお得なの?

賢くお金を返す方法として、複数のカードローンを利用している場合「おまとめローンがいい」と言われることは多いです。

現在複数から借入をしており「おまとめローンにしたほうがいいのかな?」と思っている方もいるかもしれません。

実際、おまとめローンはお得なのかどうか?を最後に考えていきたいと思います。

借金がひとつにまとまる=支払い利息が減る、ではない

まず最初にお伝えしたいことは、「借金が1つにまとまることは、支払い利息が減るとイコールではない」ということです。

「どうして?おまとめしたら金利も下がるし、お得なんじゃないの?」と思ってしまいますよね。

確かにおまとめしたら金利も下がるでしょうが、支払い利息が減る…というわけではないんです。

雑な例ではありますが、金利18.0%で40万円を3社から借りているとします。

繰り上げ返済など何もしなかった場合、1社ごとに以下のような結果となります。

返済金額 返済回数 支払い総額 利息額
11,000円 53回 582,444円 182,444円

これの3倍ですから、毎月の返済額は「33,000円」、利息の総額は「547,332円」となりますね。

この借入を仮に1社にまとめた場合を見てみましょう。金利は「15.0%」まで下がります。

返済金額 返済回数 支払い総額 利息額
25,000円 74回 1,843,989円 643,989円

毎月の返済金額は抑えられるものの、返済回数は多くなり、かつ支払う利息総額も増えてしまっています。

いくら金利が3%下がったとしても、決して必ずお得になるわけではないんですね。

現在の返済金額が負担となっているならおまとめはアリ

とはいえ、毎月3万円以上返済するのは厳しい、という方もいるでしょう。

そういう場合は、多少支払う利息が多くなってしまったとしても、おまとめローンを利用して毎月の負担を下げる方が精神的にも金銭的にもラクになると思いますので、おまとめするのは十分に「アリ」だと言えます。

余裕があれば繰り上げ返済することで、こちらも利息を減らすことが出来ますから、絶対におまとめローンの方が損になる、というわけでもありませんしね。

賢く返済する方法を知っていれば無駄な出費も減らせる!

賢く返済する方法を知っていれば、「思いの外返済が進んでいない」なんてことを防げますし、より効率的に返済することが出来ます。

もちろんこの方法を実践するかどうかは別で、「面倒だから自分は手数料を払っても提携ATMを使う」という方はそれで問題ありません。

ただ、知っていることで「そういえばこうすればちょっとお得になるな」と思い出した時にすぐに実践できたり、「今自分はちょっと損な返済方法をとっていたかも」といった見直しにも繋がります。

お金を借りられるというのは非常に便利ですが、できればリスクは減らしたいもの。

「出費」というリスクを減らすための工夫を、気が向いたら取り入れてみてくださいね。

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