借入方法を目的・悩み別にピタッと選択!

カードローンの利用条件にある「保証会社」って一体何?役割を解説

カードローンを調べている時、利用条件などにたまに出てくる「保証会社」。

これってなんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?

あるカードローンには保証会社の記載はなく、また別のカードローンでは保証会社の記載があり、あるのとないので審査の難易度が変わるのか、なにかこちらに影響があるのか?など…気になりつつも一切保証会社について説明がないため、よくわかりませんよね。

そこで今回は、そんな謎の存在「保証会社」にスポットライトを当ててみたいと思います。

保証会社の役割や有無による違い、その他保証会社に関する疑問への回答など、この記事を読めば保証会社のことがしっかりわかりますよ!

保証会社って一体なに?その役割とは?

最初はやっぱり「保証会社って一体何?」という疑問にお答えしたいと思います。

カードローンでたまに見かける利用条件「保証会社の保証を受けられる方」として出てくるこの保証会社、一体何を保証してくれる会社なのでしょうか?

保証会社の役割は、お金を貸す側の「安心」だった!

カードローンは基本、「無担保・無保証人」です。

利用するために担保も不要ですし、保証人もいらないので手軽にお金を借りることができるというわけです。

しかし担保も保証人もいないとなると、もし返済できなくなった時に債権(貸したお金のことです)が回収出来なかったらどうしよう…と、お金を貸す側が不安になってしまってはなかなかカードローン事業を始めるわけにもいきません。

そこで出てくるのが「保証会社」です。

保証会社は、お金を借りる人の代わりに保証人になってくれる役割を持っています。

仮にお金を借りた人が返済できなくなったとしても、保証会社がその分をお金を貸す会社に対して支払ってくれるシステムになっているんです。

なのでお金を貸す側は「自身が損をすることは絶対にない」という保証をしてくれる…といった感じでしょうか。

もちろん保証会社に対して保証料を支払う必要がありますが、それは金利に含まれていますので大きな問題にはなりません(お金を借りる側からすれば保証料も含まれているので複雑ですが…)。

お金を貸す側は

  • 債権が回収出来なくなってしまうことがない
  • 審査の一部を任せることができる

という利点があり、保証会社の方は

  • 保証業務で利益を得ることができる

という利点があるので、Win-Winな関係だと言えるんですね。

保証会社には審査のノウハウもある

また、保証会社には審査のノウハウも持っています。

というのも、多くの保証会社は大手消費者金融やクレジット会社であるからです。

こういった会社は昔から個人に対しての貸付を行っているため、審査のノウハウがありますが、最近カードローン事業に着手した会社ではそのノウハウがないため、どのような人を審査に通せばいいのか定まっていないというわけです。

その点も保証会社と契約することで、審査業務を任せることが出来ます。

これが利用条件にある「保証会社の保証を受けられる方」に該当するわけですね。

保証会社が「この人ならお金を貸してもいいよ」とした人にお金を貸せば大丈夫だろう、とお金を貸す会社側も判断しやすいのでより安全にお金を貸すことができるんです。

保証会社は銀行系カードローンに多い

保証業務をしているのは消費者金融やクレジット会社が多いですが、そういった会社は保証会社をつけることはありません。

自身で保証業務も行えるからですね。

なので、保証会社と契約しているところは業界でも後発といえる銀行系カードローンに多くなっているんです。

これはごく一部ですが、大手の銀行系カードローンの保証会社をまとめてみました。

りそな銀行オリックス・クレジット株式会社イオン銀行イオンクレジットサービス株式会社
オリックス・クレジット株式会社

みずほ銀行 オリエントコーポレーション
三菱UFJ銀行
(バンクイック)
アコム株式会社
三井住友銀行 SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社
ソニー銀行 アコム株式会社
住信SBIネット銀行
(ミスターカードローン)
住信SBIネット銀カード株式会社
SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社
セブン銀行 アコム株式会社
楽天銀行 楽天カード株式会社
株式会社セディナ

中には2つの保証会社と契約しているところもあります。

これは審査の上でどちらかが保証することになる形で、2つの保証会社が保証してくれるというわけではありません。

【関連記事】

初めての消費者金融はCM放映している会社にした方がいい理由

基本的に保証会社の有無はあまり気にしなくてOK

「保証会社があるカードローンを選んだ方がいいのか?」という疑問にお答えしますと、基本的に利用する側にとっては保証会社の有無はそれほど大きな問題ではありません。

保証会社がない消費者金融は自社で保証業務もしているだけのことですから、保証会社がある方が審査が有利であるといった変化は全くないからです。

保証会社の有無で選ぶよりは金利や利用限度額、その他利便性などで比較し、カードローンを選ぶようにしたほうがいいでしょう。

保証会社とともに知っておきたい「代位弁済」の知識

保証会社がどのような役割を果たしているのかは、前のトピックでしっかりとおわかりいただけたかと思います。

続いてこのトピックでは、保証会社とは切っても切り離すことが出来ない「代位弁済」の知識について解説していきます。

きちんとカードローンの返済を行っていれば代位弁済が起こることはありませんが、保証会社と代位弁済について、間違った知識を持っている方も多いため、ここで改めて説明させていただきますね。

代位弁済って一体どういうこと?なぜ起こる?

代位弁済とは、お金をカードローンで借りた人が返済できなくなった時に、保証会社が借りた人の代わりにお金を貸した会社に弁済してくれるというシステムです。

もう少しわかりやすく説明しましょう。AさんがB銀行のカードローンを利用して、100万円お金を借りていたとします。

しかしだんだんと返済が厳しくなり、借入残高60万円のところで返済できなくなってしまいました。

このままではB銀行はAさんから60万円の債権を回収することは難しい…のですが、保証会社Cが代わりにAさんの残高60万円をB銀行に返済します。

これが代位弁済ですね。

なぜ代位弁済が起こるのかといいますと、借りた人が返済できなくなり、延滞を起こすからです。

代位弁済が行われるタイミングはまちまちですが、延滞としてブラックリスト入してしまうのがだいたい90日(3ヶ月)の延滞と言われていますので、その後に代位弁済が行われると考えていいでしょう。

「代位弁済が行われれば返済しなくていい」は間違い!

ここでよく勘違いされる方が多いのですが、「代位弁済が行われたらもう返済出来ているので自分は返済しなくてもいい」わけではありません。

先程の例で言えば、すでにB銀行には保証会社Cが弁済しているから、Aさんは支払い義務がなくなる…という考え方ですね。

残念ながらというべきか、当然というべきか難しいところではありますが、代位弁済はあくまで「Aさんの借金を保証会社CがB銀行から肩代わりした」だけの話です。

なのでここで債権は保証会社Cに移動します。

つまり、AさんはもともとB銀行からお金を借りていましたが、それが保証会社Cからお金を借りていることになっただけ、ということです。

なので保証会社CからはAさんに対して「お金返して」と当然迫られますし、Aさんはちゃんと返済しなければなりません。

さらにこの状態ですとブラックリスト入りしていますので、他のカードローンなどからお金を借りることもできなくなっています。

代位弁済を起こさないようにする方法は「ちゃんと返済する」だけ

「こんな怖いことがあるんなら、保証会社がないカードローンの方がいいのかな?」と思われるかもしれませんが、結局延滞してしまえばその時点でブラックリスト入になってしまうので、保証会社があろうがなかろうが意味はありません。

こういった事態を防ぐ方法はただひとつ、「毎月きちんと返済する」だけです。

お金を借りたら返す、というのは当たり前のことですから難しい話ではありません。

毎月ちゃんと返済していれば、代位弁済が行われることは絶対にありませんので安心してくださいね。

気になる!保証会社に関する疑問Q&A

保証会社の仕組みや、保証会社ならではのシステム「代位弁済」を解説させていただきました。

が、保証会社の「これってどういうことなの?」という疑問がまだあるよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこのトピックでは、そんな保証会社にまつわる疑問に対して回答していきたいと思います。

保証会社が複数あるカードローンって意味があるの?

保証会社が複数あるカードローンもたまにありますよね。

先程の表でも住信SBIネット銀行やイオン銀行、楽天銀行が該当していました。

今回表にはしていませんが、地方銀行や信用金庫のカードローンでも複数の保証会社になっているものがちらほらあります。

保証できる会社は1つなのだから、意味があるのか?とつい思ってしまいますよね。

審査基準はそれぞれなので一概にそうだ、ということはできないのですが、複数の保証会社がある場合は、だいたい1つは厳し目の基準、2つ目は1つ目ほどは厳しくない基準にしていたりします。

1つ目の厳し目の基準の保証会社の審査に可決したら利用限度額が高めになったり、金利が低めに設定される…という感じですね。

また、中には「ダブルチャンス」として、1つの保証会社の審査に落ちても、もう1つの保証会社の審査に可決すれば利用できます!と、1回の申し込みで2回審査のチャンスがあるよ、というのをウリにしているカードローンもあります。

基本的には複数の保証会社があるからといって1つしかないところと比べてどうこう、というものはありませんが、ダブルチャンスをウリにしているような商品であれば、1回の申し込みで2回審査を受けられるので、少ないチャンスで可決したい!という方にはオススメかもしれませんね。

審査に通りやすい保証会社ってあるの?

審査に通りやすい保証会社は別段ありません。

というのも、保証会社自身の基準にプラスして、保証先の会社の求める基準もあるからです。

なので、例えばアコムの審査に可決したことがあるからといって、アコムが保証会社になっている三菱UFJ銀行の「バンクイック」の審査に必ず可決するとは言えない、ということですね。

審査に落ちた保証会社と同じだと審査には通りにくい?

一つ前の質問に付随する内容ですが、例えばA銀行とB銀行のカードローン、どちらも保証会社Cが保証していた場合、A銀行の審査に落ちてしまったらB銀行の審査も落ちやすいのか?という疑問ですね。

これはちょっとむずかしいところで、2パターンの回答があります。

もし、保証会社Cの基準に満たなくて審査に落ちてしまった場合。

この場合ですと、A銀行であろうがB銀行であろうが、銀行独自の基準ではなく保証会社の基準の時点で審査に落ちてしまっているため、もう一方のカードローンに申し込んでも芳しくない結果である可能性が高いです。

ついでに言いますと、保証会社Cが消費者金融だった場合、Cへカードローンの申し込みをしても否決される形になるでしょう。

しかし、保証会社Cの基準は満たすけれども、銀行独自の基準に満たなかった場合。

こちらのケースであれば、同じ保証会社であっても別銀行に申し込んだら審査に可決する可能性があります。

ただ辛いのが、どの基準で審査に落ちてしまったのかこちらからは一切判別が出来ない…ということです。

あまり短期間のうちにいくつも申し込んでも「申し込みブラック」になってしまいますので、できるだけ可決する可能性を増やしたいと思うのであれば、同じ保証会社のカードローンは避けたほうが無難といえるかもしれません。

申し込みブラックとは、短期間のうちに新規のカードローン申し込みをたくさんすることで「お金が必要でこれだけ必死になっているのでは」と敬遠されてしまい、本来であれば借りられる基準を満たしているのに否決されてしまう状態のことを言います。

6ヶ月で申し込み情報は信用情報から削除されますので、全然可決しないと思ったら半年は申込みを控えましょう。

また、申込みブラックになるのはだいたい短期間(1ヶ月程度)の間に4~5件以上申し込みした場合だと言われています。

保証会社は銀行系カードローンの保証と言える。選択に大きな影響なし

保証会社は、お金を借りる側の私たちにとっては大きな影響があるわけではなく、むしろ銀行系カードローンなどに見られるように「お金を貸す側」にとっての保証という意味が大きいと言ってもいいでしょう。

保証会社があるからといって審査が厳しくなるわけでもありませんし、逆に審査が簡単になるわけでもありません。

お金を借りる側にとってはその存在は特別気にする必要はなく、金利や借り入れサービスなどの別の面で比較する方が「後悔をしないカードローン選び」としては大切だと言えますね。

保証会社は代位弁済の権利を持ってはいますが、きちんと遅延なく返済していればそもそも延滞自体が起こらないため、代位弁済が起こることもありません。

ムリをしない範囲内での借り入れであれば、それこそ保証会社があろうがなかろうが、どこであろうが気にする部分ではないんです。

あえて気にするのであれば、カードローンの審査に落ちた時でしょうか。

そのときは違う保証会社を利用しているカードローンを選ぶことで、審査に可決するチャンスがあるかもしれません。

閉じる
閉じる