「無利息期間」を知ろう!上手にキャッシングすれば金利関係なし!?
ちょっと予算が足りない時、財布の中身が寂しい時に、カードローンであれば気軽にお金を借りることが出来ます。
しかし当然ながら借りたものは返さなければなりません。…となると発生するものは「利息」です。
できるだけ利息を少なくしたい!と思うのが人の常ですから、金利が低いカードローンを選んでおきたい…と思いますよね。
ですが、お金の借り方や使い方によっては「無利息期間」を利用することで、金利関係なくお得に利用することだってできるんです!
無利息期間の上手な使い方や、無利息期間ありのカードローンを利用した方がいい人の条件など、できるだけうまく使いたい「無利息期間」について今回は解説していきます。
そもそも「無利息期間」とは?あらためておさらい
そもそも「無利息期間」とはどのようなシステムなのか?をおさらいしていきましょう。
無利息期間とはその名前の通り、一定の期間「無利息」、つまり利息0円でお金を借りることができるシステムです。
無利息期間内に全額返済(完済)すれば、支払う利息は0円となり、まさに「借りた金額だけ返せばOK」となります。
どうして無利息期間があるの?その理由
「利息が0円だとお金を貸す方は損してない?」と思われるかもしれませんが、そこがサービスとなる所以です。
無利息期間サービスを提供している多くのカードローンは「初回利用時のみ」となっています。
自分のところの商品を利用してもらうためのサービスとしてつけているわけですね。
確かに、同じような金利であれば無利息期間サービスがある方を利用したいな…と思うのは消費者としては普通のことです。
また、申し込んで一度利用すれば継続して利用する人も多いでしょう。無利息期間が終了すれば当然利息は加算されていきますから、そこで利益を上げることも可能だと言えます。
無利息期間サービスは消費者金融に多い
無利息期間サービスを提供しているのは、基本的には「大手消費者金融」です。
具体的には
- アコム
- アイフル
- ノーローン
- プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)
- レイクALSA
の5社が該当します。
銀行系のカードローンで提供をしているのは「ジャパンネット銀行」くらいしかなく、その差は歴然と言えるでしょう。
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無利息期間はどういう形で使うのがお得?
続いて、重要とも言える「どういう形で無利息期間を利用するべきか」に進みましょう。
例外もありますが、一番採用数が多い無利息期間が「30日」ですので、こちらをベースとして話を進めていきます。
無利息期間のうちに「元金を減らす」ようにする
無利息期間内に返済したお金は、全て元金(借りたお金そのもの)に充当されます。
もう少し詳しくいいますと、カードローンの返済においては、例えば1万円返済した場合6,000円は利息に、4,000円は元金に充当されます(あくまで例です)。
そのため、1万円返済しても元金そのものがなかなか減らないため、借金もなかなか減らない…という形となっています。
しかし無利息期間であればその1万円は全て元金に充当されるため、10万円借りている場合は元金が9万円にまで確実に減る、というわけです!
借入金額にもよりますが、無利息期間のうちにできるだけ返済を行い「元金を減らす」ことを意識すればお得にお金を借りることが出来ます。
無利息期間ありとなしでの支払い利息の差額は?
無利息期間を利用した場合と、利用しない場合での支払い利息の差額はどれくらいになるのか?これは気になるところですよね。
というわけで、シミュレーションをしてみました。
10万円を借り、返済回数を「1回」「6回」「12回」「24回」でシミュレーションします。金利は消費者金融の最高金利に多い18.0%です。
回数 | 利息額(無利息あり) | 利息額(無利息なし) |
---|---|---|
1回 | 0円 | 1,479円 |
6回 | 3,542円 | 5,179円 |
12回 | 7,779円 | 9,116円 |
24回 | 17,356円 | 19,736円 |
こちらの表を見ていただければわかります通り、意外と無利息期間があるからといって支払う利息額に大きな差が出ていないことがわかります。
…といいますのも、返済回数が多くなれば多くなるほど「1ヶ月に返済する金額」は少なくなります。つまり、元金が減るペースが遅いということです。
無利息期間はあくまでも30日間ですから、その30日間に5,000円しか返済しないのであれば、ほとんど変わらない、ということです。
特に10万円という金額ですと元金そのものも少ないため、差がより出にくいと言えますね。
借入額が50万円になると、はっきりと差がでます。
回数 | 利息額(無利息あり) | 利息額(無利息なし) |
---|---|---|
1回 | 0円 | 7,397円 |
6回 | 18,402円 | 26,356円 |
12回 | 40,452円 | 49,727円 |
24回 | 86,831円 | 98,741円 |
返済回数が多ければ多くなるほど差が縮んでいくかと思いきや、差が大きくなっていますね。
当然ながら元金が大きい金額であるほどかかる利息も大きくなりますが、一番その金額が大きい最初の月が無利息なため、返済額全てが元金に充当されたのでここまで差が出た…と考えられます。
借入金額が大きいなら有効!少なめだと恩恵は少なめ
ここまでの情報をまとめますと、借入金額が大きいのであれば無利息期間は非常に有効だと言えます。
逆に、3万円や5万円くらいの借入額ですと1ヶ月で完済も可能な金額と言えますし、1ヶ月にかかる利息額も少ないため、あまり恩恵は高いとは言えないかもしれません。
どこの無利息期間がおすすめ?各社の内容をチェック
次に気になるのが、「どこの無利息期間を利用すべき?」という点でしょう。
先程も書きましたが、基本的には無利息期間サービスを行っているのは「消費者金融」です。
とはいえ、各社少しずつ内容が違う部分もありますので、具体的な数字などをみながら比較してみたいと思います。
無利息期間ありの会社のスペックは?
さて、無利息期間サービスを行っているカードローン各社の基本的なスペック(金利・利用限度額)及び無利息期間についての情報をまとめたものがこちらの表になります。
名称 | 金利・限度額 | 無利息期間 |
---|---|---|
アイフル | 800万円まで 3.0%~18.0% |
30日(契約日の翌日から) |
アコム | 800万円まで 3.0%~18.0% |
30日(契約日の翌日から) |
ノーローン | 300万円まで 4.9%~18.0% |
7日(初回利用日の翌日から) |
プロミス | 500万円まで 4.5%~17.8% |
30日(初回利用日の翌日から) |
レイクALSA | 500万円まで 4.5%~18.0% |
全額30日 または 5万円まで180日(契約日の翌日から) |
ジャパンネット銀行 | 1,000万円まで 2.5%~18.0% |
30日(初回利用日の翌日から) |
基本的には30日という無利息期間ですが、ノーローンのように7日と短いものや、逆にレイクALSAのように対象となる金額に上限はあれど180日と長い無利息期間もあります。
この表は簡易的にまとめたものではありますが、そこから読み取れる重要な情報もありますので、ひとつずつ見ていきましょう。
無利息期間の開始日は非常に重要!!
1つ目のポイントは「無利息期間の開始日」です。
先程の表を見ていただくと、無利息期間の開始日について
- 契約の翌日から開始
- 初回借入時の翌日から開始
の2種類にわかれていることにお気づきでしょうか。
これは非常に!重要です。
なぜなら、この2つの違いを理解していないと「1日も無利息期間を利用できないまま無利息期間が終了してしまう」なんてこともありえるからです!
例えば9月30日に新規契約を完了したとしましょう。
契約日の翌日から無利息期間が開始するタイプの場合、お金を借りているか借りていないかにかかわらず、無利息期間は(30日の場合)10月1日から開始し、10月30日に終了します。
もし10月10日にお金を借りた場合、19日分しか無利息期間の対象にはならない…ということです。
対して初回借入日の翌日から無利息期間が開始するタイプの場合、借り入れをするまで無利息期間がスタートすることはありません。
先程の例と同様に、10月10日にお金を借りた場合、10月11日にはじめて無利息期間がスタートするので、必ず規定の日数分は無利息になるんです。
すぐにお金を借りるという方であればどちらのタイプでも無利息期間をしっかりと利用できるかと思いますが、「無利息期間サービスがあるから契約だけしておいたらお得かも?」と考えている場合、きちんと選ばないと知らない間に無利息期間が終了!なんてこともあります。
改めて書き出しますと、初回借入日の翌日から無利息期間が利用できるのは
- ノーローン
- プロミス
- ジャパンネット銀行
の3つです。
すぐにお金を借りる予定がない、という方は上記のいずれかでお金を借りることをオススメしたいですね。
中には「繰り返し」無利息期間が利用できるところもある
基本的に無利息期間というのは顧客獲得のためのサービスのようなものですので、最初に1回しか利用できないのが普通と考えていいでしょう。
しかし中には、一定の条件を満たせば再度無利息期間を利用することができるところもあるんです。
それは「ノーローン」と「プロミス」の2つ。
それぞれ条件が違いますので見ていきましょう。
「ノーローン」は無利息期間が7日間と短いものの、「何度でも無利息期間が利用できる」ことが特徴のカードローンです。
再度無利息期間サービスを利用する条件は
となっています。
つまり、借入残高が残っている間は再度無利息期間を利用することは出来ない、というわけですね。
逆に言えば借りた月に完済してしまえば、翌月の借り入れでも無利息期間が適用されるということです。
「プロミス」は無利息期間を再度利用できることは大々的に書かれていませんので、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
というのも条件が少々厳し目であることと、プロミスの会員サービスのひとつである「ポイントサービス」を利用したものであることが理由であるかと思われます。
プロミスで再度無利息期間を利用する条件はこちら。
ポイントサービスとは、収入証明書類を提出したり、メルマガを読んだりしてコツコツポイントを貯め、そのポイントで提携ATM利用手数料無料のサービスや、無利息期間サービスを利用できるという内容です。
が、ポイントは当然ながらガンガン貯まるものではありませんので、ノーローンのように「完済すればまた利用可能」といった気軽さはありません。
あくまで継続的に利用している人へのサービス、といった感じでしょうか。
とはいえ初回の30日間無利息期間は大した条件もなく利用できますし、長期的に利用するつもりがあるのならばプロミスの選択肢も悪くはないと思います。
レイクALSAの無利息期間、どちらを選ぶべき?
先程の表にまた戻るのですが、「レイクALSA」のみ無利息期間が2種類あることに「ん?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
レイクALSAは多分業界で唯一2種類の無利息期間サービスを提供しているカードローンであり、利用者は基本的に2種類の無利息期間から好きな方を選ぶことができます。
基本的に…というのは、契約する利用限度額が200万円を超える場合は「30日間無利息」しか選択出来ないようになっているからです。
とはいえそこまで大きな額で契約する方も少ないかと思いますので、基本は好きな方を選べばいいでしょう。
しかし!気になるのはこの2種類の無利息期間、「どっちがオトクなの!?」というところですよね。
こちらも「借入金額」と「返済回数」によってどちらがお得かは変わるのですが、ざっと表にまとめますとこうなります。
30日間無利息 | ・10万円~20万円を一括で返済する場合 ・20万円を3回以内の返済回数で完済する場合 ・借入金額が30万円以上 |
---|---|
5万円まで 180日間無利息 |
・借入金額が20万円以下の場合 (10万円を1回で完済する場合、20万円を 3回以内の返済回数で完済する場合を除く) |
少々ややこしいですが、「20万円までの借り入れ、かつコツコツ返済」という形であれば5万円まで180日間無利息、それ以外は30日間無利息を選ぶようにすれば、基本的には損はしないと思います。
結局無利息期間を使うならどこがおすすめ?
結局どこがオススメなの?と聞かれた場合、個人的には「プロミス」か「ノーローン」をオススメしたいところですね。
どちらも「初回借入日の翌日から無利息期間がスタートする」「再度無利息期間が利用できる」という2点において共通しています。
小額の借り入れを繰り返すのであればノーローンのほうが無利息期間を繰り返し利用できる可能性がぐっと高まりますし、継続的にお金を借り、返済していくのであればプロミスのほうがポイントサービスで再度無利息期間を利用できる恩恵が受けやすいです。
お金の借り方・返し方で無利息期間のお得さは大きく変わる!
どういう風にお金を借りるか、そして返済するかで無利息期間サービスの「お得度」は大きく変わります。
自分にとってどのような形がお得なのか?と悩んだ際は、まず「どのようにお金を借りて返済するか」をイメージしてみてください。
給料日前に2~3万円借りて給料日後に完済する、というやり方であればノーローンであれば毎回無利息でお金を借りることも考えられますよね。
また、1回だけ借りてすぐ返す、という借り方であれば無利息期間サービスを提供しているところであれば、金利に関係なくどこでもお得にお金を借りることができると言えるでしょう。
借りる額と返済額によっては無利息期間よりも金利が低いほうがお得になることもありますので、一概に無利息期間があればOK!というわけではないのが難しいところですが、上手に使えば利息をぐっと減らせるのも事実です。
あなたの借り方・返し方に合わせて活用してみてくださいね。