超低金利でキャッシングするなら外せない「ろうきん」って？

少しでも低い金利でお金を借りたい！という気持ちは誰にでもあるものです。

とはいえ、超低金利のカードローン・キャッシングは利用するにも条件が厳しいことも多く「低金利で借りたいけれど、実際借りられるかどうか…」というケースも珍しくありません。

しかし、誰にでも…というわけではありませんが、決して難しい条件があるわけではなく、低金利でお金を借りる方法もあります。

それが「ろうきん」の「マイプラン」という商品です。

銀行でも信用金庫でも、消費者金融でもない「ろうきん」とは一体どのようなところなのか？

「低金利でお金を借りる」というテーマでは絶対に外せない、「ろうきんのマイプラン」について今回は解説していきます！

「ろうきん」って何？銀行とどう違うの？

まずは「ろうきん」そのものについて解説していきましょう。

超低金利でお金を借りることができるといっても、そんな商品を提供しているのはどのようなところなのか、知らないと心配…という方も多いですよね。

ろうきんは預金業務を受けたり、カードローンだけでなく一般的なローンも提供していますが、銀行とは違います。

一体どのような組織で、どのような役割を持っているのでしょうか？

ろうきんは「労働金庫」の略称

ろうきんとひらがなで書いていますが、正式名称は「労働金庫」です。

労働という文字が入っている通り、労働者がお互い助け合うために資金を出して作られた金融機関のひとつです。

具体的に言えば全国の「労働組合」や「生協」の人たちが作ったものですね。

もともとは資金を出していた彼らのための互助的な金融機関ではあるものの、一般の労働者でも利用することが可能です。

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大きな違いは「非営利組織」であること

ろうきんと銀行の大きな違いは、ろうきんは「非営利組織」であることです。

銀行は「営利組織」であり、利益を求め、かつその利益を株主に分配します。しかし非営利組織は営利組織ほど利益を追求することはなく、また株主に利益を分配するようなこともしません。

とはいえ、運営するためには当然資金が必要ですから、一切利益がない団体である…というわけではありません。

ですが利益を追求するものでもないため、カードローンなどの金利はかなり低めに設定されています。

ろうきんは全国に13ある

ろうきんは全国に13あり、それぞれで対象とする営業地域が決められています。

例えば「中央ろうきん（中央労働金庫）」の場合は、東京をはじめ茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨の関東一円を営業地域としています。

それぞれのろうきんで扱っている商品に少しずつ違いがあり、カードローンである「マイプラン」の内容（適用される金利など）も違うことがあります。

今回、この記事では「中央ろうきん」のデータをご紹介していきます。

最高で3.8％！？驚きの金利に迫る！

それでは…やはり皆さん気になるであろう「マイプラン」の金利からご紹介しましょう。

低金利のイメージは様々かと思いますが、マイプランは最高金利（一番高い金利）でも10％を超えることはありません！

…これは本当に「超低金利」と言ってもよさそうですよね。

適用される金利は3種類に分かれる！

「マイプラン」の適用金利は少々特殊です。というのも、多くの場合は「利用限度額」で金利が変動することが多いです。利用限度額が大きくなればなるほど、金利は反比例して低くなっていくというパターンはおなじみだと言えるでしょう。

しかし、「マイプラン」の場合は適用される金利は利用限度額にかかわらず固定されています（情勢により金利自体が変動することはあります）が、どのような人が申し込むかで金利が変わるようになっています。

どのような分類なのかといいますと

• 団体会員の構成員
• 生協会員の組合員および同一生計家族
• 一般勤労者

の3種類です。

団体会員の構成員とは、中央労働金庫に出資している

• 労働組合
• 国家公務員・地方公務員等の団体
• 勤労者のための福利共済活動を目的とする団体で一定の条件を満たすもの

の構成員であることです。例えば中央ろうきんに出資している労働組合に加入している人が該当します。

生協会員の組合員および同一生計家族については、中央ろうきんに出資している生協のうち、「生協組合員融資制度」を導入している生協の組合員、および同一生計家族が対象です。

場合によっては対象にならないこともあるようですので、心配であればろうきんに問い合わせることをオススメします。

最後の「一般勤労者」は非常にシンプルで、これまでの2つの分類に該当せず、中央ろうきんの営業地域内に居住している、あるいは勤務している人が該当します。

驚きの超低金利！最高でも8％台！！

団体会員の構成員	年7.075％
生協会員の組合員および同一生計家族	年7.255％
一般勤労者	年8.475％

金利引き下げ制度を利用すればさらに低金利に！

しかもそれだけでは終わりません。

なんとマイプランには「金利引き下げ制度」があり、条件を満たすことでさらに金利の引き下げが行われます。

最高で「3.2％」もの引き下げを受けることが出来る上に項目が多いので「金利を引き下げるために条件が厳しいけどクリアしなければ…」とムリをする必要もありません。

引き下げ項目	引き下げ金利
給与の振込指定	1.5％
公共料金の自動支払（2種目以上）	0.3％
年金の振込指定	1.5％
一般財形・エース預金の契約	0.3％
財形年金・ 年金受取エース預金・財形住宅の契約	0.6％
不動産担保ローン・住宅金融支援機構・ フラット35・年金融資・財形融資	0.6％
インターネット／モバイルバンキングの契約	0.6％
Web通帳 （紙の通帳なし・利用通知ハガキなし）	0.6％
労金UCカードの契約	0.3％
若年者引下げ（30歳未満）	0.6％

引き下げ上限の金利になると、なんと3％台～5％台でお金を借りることが出来ます。超低金利と言って納得しない方はいないレベルですよね。

満たしやすい条件が多いところもポイントです！

借り入れや返済も便利。ATM手数料も無料！？

銀行じゃない場合、利便性があまりよくないのでは…？と思う方もいるかもしれませんが、その点も安心です。

一般的なカードローンのように借り入れ及び返済が可能となっていますよ！

借り入れはATMまたはネットバンキングから

借り入れは提携ATM、あるいはネットバンキングによって可能です。

提携ATMを利用する際、基本的に手数料がかかるものですが…ろうきんの場合はATM利用手数料はキャッシュバックされるため、実質無料です！

また、インターネットバンキング（ろうきんダイレクト）を利用すれば、普通預金口座へ直接借り入れ（振込）をすることも可能と、基本的なカードローンの借り入れ機能はしっかりと備わっています。

口座にお金がなくても安心！？自動融資機能も

また、希望する場合には「自動融資サービス」を利用することも可能です。

この機能は公共料金の引き落としやクレジットカードの支払いなどの理由で、口座から引き落としが行われる際に不足分があった場合、不足分を自動的に融資してくれるものです。

総合口座の貸越限度を超えている場合に自動的に不足分を融資する機能もあります。

返済方式は2種類から選べる。ボーナス加算返済も可能

マイプランでは、返済方式を「定額型」と「残高スライド型」の2種類から選べます（契約状況などによって選べない場合もあります）。

この2つの違いは以下の表の通りで、返済額の決まり方にあります。

定額型	貸越極度額に応じて返済額が決定
残高スライド型	貸越残高に応じて決定

どちらがいいかは好みによりますが、少しでも早く返済したいという方は「定額型」がいいでしょう。

返済額は以下の通りです。

極度額または残高	毎月返済額	ボーナス加算返済額 （加算返済額）
30万円以下	5,000円	5,000円
30万円超50万円以下	10,000円	10,000円
50万円超70万円以下	12,000円	10,000（＋20,000）円
70万円超80万円以下	13,000円	10,000（＋20,000）円
80万円超100万円以下	15,000円	10,000（＋30,000）円
100万円超150万円以下	20,000円	15,000（＋30,000）円
150万円超180万円以下	25,000円	20,000（＋30,000）円
180万円超200万円以下	30,000円	25,000（＋30,000）円
200万円超250万円以下	35,000円	30,000（＋30,000）円
250万円超300万円以下	40,000円	30,000（＋60,000）円
300万円超350万円以下	50,000円	40,000（＋60,000）円
350万円超400万円以下	55,000円	40,000（＋90,000）円
400万円超450万円以下	65,000円	50,000（＋90,000）円
450万円超500万円以下	70,000円	50,000（＋120,000）円

毎月の返済とは別に、ATMやネットバンキングから繰り上げ返済することも可能です。

利用条件や申込み方法を最後にチェック！

最後に、利用条件や申込み方法を簡単ではありますがご紹介します。

ここまで金利が低いと条件が厳しいのでは…？と思われるかもしれませんが、そんなことはありませんよ！

条件は多めながら、厳しいものは少ない

利用条件は多くはあるものの、特別厳しいと言えるものはありません。

また、満18歳から利用できるのも他にはないポイントですが、未成年ですので親権者の同意書が必要となります。

• 中央労働金庫に出資している団体の構成員、あるいは自宅か勤務先が営業地域内にある給与所得者
• 申込時の年齢が満18歳以上65歳未満
• 同一勤務先に1年以上勤務している（自営業者の場合は3年以上）
• 安定して継続した収入（前年度税込年収150万円以上）がある
• 中央労働金庫所定の保証協会の保証を受けられる

また、マイプランは最高で500万円までお金を借りることが可能ですが、こちらについても制限があります。

限度額300万円超を利用できるのは

• 団体会員の場合：勤続年数5年以上または年収500万円以上
• 生協会員の場合：勤続年数5年以上かつ限度額の上限は年収50％以内

となります。

団体会員・生協会員であっても、税込年収に占める年間返済額が30％（住宅ローンなど他の借り入れの返済額も含む）以内である必要があります。

加えて、団体会員及び生協会員以外…つまり一般勤労者の場合、利用限度額は最高でも100万円となります。

まとめますと

団体会員	・限度額の制約はなし ・300万円超の限度額にしたい場合、勤続年数5年以上か年収500万円以上 （ただし年間の返済額が年収の30％以内のときに限る）
生協会員	・限度額の制約はなし ・300万円超の限度額にしたい場合、勤続年数5年以上「かつ」 年収の50％以内であること （500万円借りたい場合、年収1,000万円以上かつ年間の返済額が年収の30％以内）
一般勤労者	・いくら年収があっても限度額の上限は100万円

このようになります。誰でも500万円まで借りられる！というわけではないので注意してくださいね。

申し込みはインターネットから可能

「マイプラン」の申し込みはインターネット（ホームページ）から可能です。

しかしあくまで仮審査であり、本審査や手続きは労働組合内で行ったり、店頭まで出向かなければならない可能性もあります。

超低金利で利用可能！ただし地域によって違う所もあるので注意

マイプランはそのままでも超低金利と言えますが、金利引き下げ制度を使えばさらに低金利で利用することができるのは大きな魅力です。

しかし最高の条件で利用するのであれば、労働組合などの団体の構成員である必要がありますし、さらに高い利用限度額で…というのであれば、利用条件も少々厳しくなります。

とはいえ500万円までお金を借りたい、というケースもそうそうないでしょうから、100万円以内で十分ということであれば、特別厳しい条件にはならないかと思います。

注意すべきは「住んでいる地域」です。今回は中央ろうきんのマイプランをご紹介しましたが、近畿ろうきんなど他の地域のろうきんでは利用条件や金利の引き下げ条件など細かいところに違いがあることも多いです。

ご自身の住んでいる（あるいは勤務している）地域のろうきんではどのような商品となっているのか、一度チェックしてみることをおすすめします。