取り立ては優しい、でも違法！利用してはならないソフト闇金とは？

お金を借りるのであれば、消費者金融や銀行などのカードローンを利用するのが一般的だと言えます。

とはいえ中にはカードローンの審査に可決できず、「審査が甘い」と言われている会社でさえも審査に通らない…というケースもあります。

そんな人が次に利用しようと考えるのが、最近多い「ソフト闇金」です。

「闇金＝違法の金貸し」と言っても過言ではない存在ですが、こっそりと隠れて営業しているのではなく、なんとインターネットなどで堂々と「ソフト闇金」として営業しているところも増えているんです。

今回は、そんな「ソフト闇金」についてリサーチしました。

一般的な闇金とはどう違うの？利用しても大丈夫なの？などの疑問にお答えします！

「ソフト闇金」ってどうソフト？一般の闇金との違い

「ソフト闇金」という名称、やっぱり気になるのが「ソフト」ですよね。

ソフトという単語から連想されるのは「柔らかい」「優しい」といったプラスのイメージですが、「怖い」「高利貸し」といったマイナスのイメージがかなり強い闇金とはイメージがなかなかつながらないですよね…。

そんなイメージがつながらないソフトと闇金が組み合わせられることによってどのような効果になっているのか、そこから説明しましょう！

「これまでの闇金とは違うイメージ」の「ソフト闇金」

あなたは「闇金」にどのようなイメージを持っているでしょうか。

だいたいの方は同じようなイメージを持っているでしょうから、いくつか挙げてみますと

• 法外な金利でお金を貸している
• とりあえず誰にでもお金を貸す
• 取り立てが激しく、家までくるようなイメージ

といったところではないでしょうか。

昔のドラマでは借金取りが家に来て…みたいなシーンもありますよね。

「ソフト闇金」は、そういった闇金の怖い・恐ろしいイメージを持たれないようにしている闇金のことです。

自分たちで基準を決めてお金を貸している

さらに、在籍確認まで行うところもあるようです。

闇金が在籍確認を行うというのは、ちょっとイメージとは違いますよね。

とはいえ、一般的なところからお金を借りることが出来ない人がメインの客層ですので、

• 債務整理をした人
• 信用情報に傷がついている人

であっても借りられることが多いです。

逆に言えば、他で借りられない人を対象にしているからこそ法外な金利でも文句を言われない…と考えるべきなのかもしれませんね。

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対応が「ソフト」なのが「ソフト闇金」

さらに、闇金というと怖い人が怒鳴ってくるようなイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ソフト闇金の場合はそんなことがありません。

怖がらせるような対応はせず、審査や返済についてもある程度融通をきかせてくれることもあるようです。

「最初から一方的な取り立てはしない」「恫喝して恐怖でお金を借りさせるようなことはしない」といった感じで、「あくまでうちは法外な金利でお金を貸しているけれど、それでもよければどうぞ」といったようなスタンスになっています。

いくらソフトでも金利は法外！あくまで「闇金」

いくら「ソフト」と前についているとしても、あくまで本質は「闇金」です。

なので政府に「貸金業者」として認められていません。

金融庁にある「貸金業者検索」で名称を入れてもヒットしませんし、貸金業者であれば必ずホームページに記載がある「登録番号」も当然もらっていないので記載がない「悪徳業者」です。

年利ではなく日や週にかかる金利で年利を超える！？

法律に反していることが明確にわかるのはやはり「金利」です。

一般的な消費者金融のカードローンの金利や返済周期は以下の通りです。

	金利	返済周期
アイフル	3.0％～18.0％	1ヶ月または35日ごと
アコム	3.0％～18.0％	1ヶ月または35日ごと
SMBCモビット	3.0％～18.0％	1ヶ月
プロミス	4.5％～17.8％	1ヶ月
レイクALSA	4.5％～18.0％	1ヶ月

どのカードローンも法定金利を守っており、最高でも年利18.0％に抑えられています。

対して、ソフト闇金の場合はこちらです（社名は伏せています）。

金利	返済周期	手数料
20％	1週間	4,000円
20％	8日・15日・1ヶ月	3,500円～9,000円
10％	2週間	4,000円
20％～30％	7日・10日	3000円
20％～30％ （完済回数で優遇あり）	7日・10日	3000円

それぞれで金利はバラバラなものの、法定金利を守っているところはひとつもありません。

一見法外な金利に見えないけど…それは間違い！

一見3つ目のソフト闇金が「10％」なので「これは法定金利内、むしろ一般的なカードローンより低金利なんじゃないの？」と思われるかもしれません。

しかしそれは間違いです。

なぜなら、10％というのは年利ではなく「2週間で10％」だからです！

昔「トイチ（10日で10％）」という闇金と言えばこれ！といった言葉がありましたがそれよりは若干マシ…といった程度でしょうか。

上記の5つのソフト闇金を、ぞれぞれ年利になおしてみるとこうなります。

20％ / 1週間	1042.8％
20％ / 8日・15日・1ヶ月	912.5％・486.6％・243.3％
10％ / 2週間	260.7％
20％～30％ / 7日・10日	20％：1042.8％（7日）521.4％（10日） 30％：1564.2％（7日）1095％（10日）
20％～30％ / 7日・10日	※優遇金利（10％・7日）で計算 521.4％

数字がびっくりするほどのインフレになっていますね…。

さらにソフト闇金の場合は謎の「手数料」をプラスして返済することになります。この手数料だけ見ても「闇金からはお金を借りないほうがいい」と思わされますね。

実際に借りられるお金はとても少ない！？

ソフト闇金は基本対面ではなく振込でお金を貸してくれます。

それ自体は利用者としても問題ないでしょうが、借りられる金額には問題大アリ！

といいますのも、例えば金利20％、返済周期が1週間、手数料4,000円のソフト闇金から2万円を借りるとしましょう。

普通は「2万円振り込んでもらえるから、1週間までに利息と手数料をプラスした分を返済すればいいのかな」と考えるのではないでしょうか。

しかし、ソフト闇金は違います。

この例の場合、借り入れる金額である2万円からすでに利息額と手数料をさっぴいた「12,000円」が振込されるんです！

めちゃくちゃ高金利で、加えて手数料もかかり、さらにそれらが最初から引かれた状態の金額しか借りられない…。

ソフトとはいえ、かなりお金を貸す側（闇金側）が有利であることがおわかりいただけるのではないかと思います。

トラブルになることも多い！警察が介入してくれないことも！？

ソフト闇金は金利が高いだけ…というわけではもちろんありません。

当然なのかもしれませんが、闇金を利用することでトラブルに巻き込まれる可能性はどうしても出てきます。

場合によっては警察が「民事不介入」として間に入ってくれないことさえありますので、「カードローンの利用は自己責任」と言われますが、闇金の場合はさらにその言葉が強くなります。

そもそも利用しないことが前提になりますけどね。

ソフトとはいえ「取り立てがない」わけではない

いくら「ソフト」という冠がついているからといって、取り立てがまったくないわけではありません。

当然ですが返済日にきちんと返済が行われなければ電話などはしつこくかかってきますし、遅延損害金も発生します。中には1日10％という金利で遅延損害金を取るところも…。

正規の貸金業者であれば取り立てにもしっかりと決めごとがありますから、常識的な時間に1日1回程度の連絡、というくらいでしょう。

しかしソフト闇金はそういった法律からは外れたところにありますから、時間関係なく取り立ての電話がかかってきたり、自宅や勤務先にも電話をかけてくる可能性も十分に考えられます。

それまでは優しかったのに返済が出来ないとわかると態度を急変してきた、という口コミもあるくらいです。

職場に連絡がくる可能性も十分にある

正規の業者は、特別な理由がない限り勤務先に電話をしてはならないと定められています。

特別な理由というのは、例えばずっと返済をしておらず、連絡先の携帯電話や自宅の電話もつながらない…といった状況などです。

しかしソフト闇金はそのような規制を守る必要は全くありませんから、おかまいなしに勤務先に電話をしてくる可能性があります。

別の業者からさらに借りないか連絡がくることも…

ソフト闇金を利用する際に非常に恐ろしいといえるのが「情報の共有」です。

信用情報機関が重要な信用情報を共有するように、闇金同士でもネットワークがあります。

言うなれば闇金を利用するような人は、正規の貸金業者（大手カードローンや街金など）からはお金を借りられない状況であることがほとんどです。

というのも、正規の業者で借りることができるのであれば、その方が金利なども法定範囲内ですし、トラブルになりにくいためです。

わざわざリスクを取って闇金を利用するなんて人はそういませんよね。

口座の買い取りを持ち込まれることもある

また、中には口座の買い取りを持ち込まれることもあるようです。

というのも、闇金業者はいつ口座を凍結されるかわかりませんから、少しでも利用できる口座を多く持っておきたいわけです。

実際闇金の返済用口座は個人名であり、正規の業者のような企業名でないことがほとんどです。

ではどうやって口座情報を入手しているのか？といいますと、なんとお金を借りたがっている人からです。

「利用していない口座があれば、そのカードを送ってくれればお金を貸しますよ」と言うことも。

当然ですがその口座は闇金の運営に使われてしまいますから、知らない間に犯罪の片棒を担いでいる…なんてことになりかねません。

そもそもソフトであっても闇金に電話をすることなんてあってはいけませんが、仮に電話が来るなどして口座の話が出ても、カードを渡すようなことは絶対にしてはいけません。

ソフト闇金と正規の業者の見分け方は？トラブルを未然に防ぐために

最後のトピックでは、ソフト闇金と正規の業者の見分け方についてご紹介したいと思います。

トラブルを未然に防ぐためにも、どのような「違い」があるかを知っておくことが大切です。

ソフト闇金は簡単に検索で見つかる

闇金はコッソリと人目につかないように営業している…というイメージをお持ちの方は多いと思います。

が、ソフト闇金についてはそんなことはなく堂々と営業しています。

検索エンジンで「ソフト闇金」と検索するだけで簡単にいくつものソフト闇金のホームページがヒットし、申込みまで行えていまうほどです。

ですが自分たちで「ソフト闇金」と名乗っているので「ここはソフト闇金なのかそうでないのか、どっちなんだろう？」と迷うことはないでしょう。

正規の業者であれば「登録番号」が記載されている

正規の業者であれば、営業するために登録が必要なため、絶対に「登録番号」が発行されています。

その登録番号はホームページであればだいたい下部に、文字サイズは小さいものの記載されていますので、その番号があるかをまずチェックしましょう。

例えば「アイフル」のホームページには、下部に

と記載されています。

前半の「近畿財務局長（12）第00218号」が正規の業者である証です。

ソフト闇金は堂々と自分たちで名乗っているためそのような番号の記載はありませんが、闇金の中には、こういった番号を捏造して正規の業者のようにみせかけることがあります。

金融庁の「貸金業者検索」で、番号や屋号などの情報で正規の業者か確かめることが出来ますので、小さい規模の消費者金融でお金を借りる場合は念の為チェックしてみてもいいと思います。

ホームページの金利と返済周期をチェックしよう

ホームページには必ずといっていいほど金利と返済周期（返済日設定）について情報が記載されているはずです。

一般的な業者であれば返済周期が「1ヶ月（30日）か35日」のサイクルですが、ソフト闇金は1ヶ月といったサイクルはほとんどなく、7日～14日程度と非常に短くなっています。

いくら金利が8％や5％になっていても、返済周期が短ければ法定金利を余裕で超過していると思われます。金利だけでなく返済周期もあわせてチェックしましょう。

ソフトとはいえ闇金は闇金。利用は絶対に控えて！

いくら「ソフト」という名称がついているとはいえ、闇金であることには全く疑いはありません。

「闇金は怖いけどソフト闇金なら対応が優しいかもしれないし、他でお金を借りられないから」といって利用すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

相手はあくまでも違法な悪徳業者であり、警察に逮捕されても文句は言えない立場です。

そのような相手に個人情報を渡すのは危険でしかありません。

お金が必要で大手から借りられなかったとしても、絶対に利用するのはやめましょう。友人や親などに借りるなど、別の手段を考える方がずっとマシです。