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カードローン審査で重要な「属性」って?評価を上げるポイントも

お金を借りるにあたって、必ず通過しなければならないもの…それは「審査」です。

カードローンの利用は申し込みをして審査を受け、問題がなければお金を借りることが出来る…という非常にシンプルな流れで行われるものではありますが、その「審査」がとても重要で、そこがなかなか通過できないんだ!という方もいるかもしれません。

具体的な審査内容は明かされていませんが、重要となるのは「属性」と「信用情報」です。

どちらも耳慣れない言葉ではありますが、特に「属性」と言われる部分は「一体なんのことを指しているのかわからない!」、そんなイメージですよね。

そこで今回は審査で重要な「属性」についての解説をしたいと思います。

カードローンなどの審査で使われる「属性」とは?

カードローンやクレジットカードの新規作成時の審査において利用される「属性」。

その属性とは一体どのようなものなのかを解説していきます。

属性とは「詳細なプロフィール」のようなもの

属性とは一言で言えば「非常に詳細なプロフィール」のようなものです。

簡単なプロフィールとしては氏名・住所・電話番号あたりが浮かぶかと思います。話の上で出すなら出身地や血液型、趣味などが該当するでしょうか。

当然ながら後者のような情報は審査には必要ないのですが、属性ともなると住所氏名などは当然ながら「こんなことまで聞くの?」と思われそうな、居住環境や家族構成までもが対象となるんです。

どうして属性が必要なのか?

「どうして審査の上で属性が必要なのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

その理由は審査の方法にあります。

審査の方法のひとつとして「属性スコアリング」というものがあるのですが、これは属性のひとつひとつに点数をつけ、一定以上の点数を獲得できれば審査に可決できる、というシステムになっています。

つまり、一定以上の属性を持っている人でないとお金を借りることが出来ない…というわけなんです。

属性が悪いと審査に可決しない可能性が上がる

多くのカードローンの審査では、最初に機械的に審査を行う「仮審査」と、担当者がある程度時間をかけて行う「本審査」という2つの段階に分かれています。

属性が悪いと、仮審査の段階で審査落ちとなってしまうため、いつまでもカードローンの審査に可決しない、なんてこともあるんです。

「属性」として審査対象になる項目とは?

それでは具体的に「属性」として扱われ、審査対象になる項目をみていきましょう。

基本的には、カードローンの申込時に記入(入力)する内容のほとんどが属性に該当すると言っていいですね。

本人の基本的な情報

住所、氏名、年齢、電話番号といった本人に関する基本的な情報は当然ですが属性のうちのひとつです。

…とはいえ、こちらはスコアリングの対象になるというよりは、本人確認書類と間違いがないか確認するための情報である、と考えて問題ないでしょう。

ただし、年齢は別で、こちらはスコアリングの対象となります。

カードローンは満20歳以上から申し込み及び利用が可能ですが、20歳そこそこくらいまでの若い方と、60歳を超える方は属性的に不利になります。

その理由は、どちらも収入が他の年代と比べて不安定になりがちだからです。

逆に収入が安定していると推測できる30代~50代の方が属性的には有利になりやすいと言われています。

雇用形態など勤務先の情報

雇用形態や勤務先は、収入の安定に直結している部分ですので属性の中でも重要な部分だと言えます。

雇用形態はアルバイト、契約社員、正社員などありますが、当然ながら正社員が一番評価が高く、アルバイトや契約社員といった「すぐに辞めやすい」立場の方は不利になる傾向にあります。

また、自営業・個人事業主といった、会社に所属してお給料をもらう形ではない働き方をしている方も、収入が安定しない可能性があるとのことから属性的には不利になりがちです。

職業についても多少の差はあります。

というのも、カードローンの審査において一番求められるのは「収入の安定」です。

ですので、収入が安定している・すると見られるケースが高く評価される傾向にあるということです。

そのことを踏まえますと、日本で一番安定していると言っても過言ではない「公務員」は非常に評価が高くなります。

また、大企業の正社員も会社が倒産する可能性が低いため評価が高くなる傾向にあります。

世知辛いお話ではありますが、向こうも商売。

出来るだけ安定している人にお金を貸したいというのは当然と言えますね。

勤続年数

意外にも重要な項目が「勤続年数」です。

なぜ重要なのかといいますと、勤続年数が長ければ長いほど「簡単に仕事を辞めない=収入が安定している」と判断されるからです。

また収入の安定なのか!と思う方もいるかもしれませんが、そういうものなのです。

ですので、たとえ正社員であったとしても、勤続年数が短ければ評価は下がり、契約社員であっても勤続年数が長ければ評価が上がります。

具体的には、1年未満ですと評価は低くなる(審査に不利)傾向にあり、6ヶ月未満ですと審査に落ちる可能性がぐっとあがります。

逆に3年以上の勤続年数がある場合は評価が上がり、審査に有利になります。5年以上あれば盤石、と言ったところでしょう。

年収

年収は借入金額にダイレクトに影響がある部分ですので、審査の中でしっかりとチェックされる項目だと言っていいでしょう。

年収は高い方が返済もそれだけしやすいという意味で評価は高くなりますが、収入が少ないアルバイトをしている学生のような方でもカードローンが利用できる点から、年収が少なくとも極端に不利になることはないと考えられます。

とはいえ、無収入の場合は当然お金を借りることは出来ません。

自身に収入がなくてもお金を借りられるのは専業主婦くらいでしょうか。

しかし専業主婦がカードローンを利用する際は色々と制限がありますし、消費者金融(アコム・アイフルなど)や一部の銀行系カードローンは専業主婦でも利用することが出来ません。

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他社からの借入・ローンの有無

こちらも重要な情報のひとつです。

他のカードローンからお金を借りていたり、住宅ローンや車のローンなどの利用がある場合はそれらが考慮されることになります。

基本的に他社からの借入(住宅ローンも含む)がないほうが評価は高くなります。

逆に複数の借入がある場合、返済に回す金額が少なくなる可能性が高いことから、審査に可決しても利用限度額が低めの設定になったり、審査に落ちてしまう可能性が上がります。

居住形態と居住年数

持ち家か賃貸か、さらにどれだけそこに住んでいるかという項目です。

まず持ち家か賃貸かについてですが、持ち家の方が評価が高い傾向にあります。

その理由は、賃貸ですと最悪借金を返せなくなった時に逃げることが出来ますが、持ち家ですとそれがし辛いからです。

また、安定した収入があるからこそ持ち家を買えるとも判断出来ますね。

とはいえ勤続年数などの項目に比べるとその重要度は低くなります。

居住年数もそのまま、どの期間その家に住んでいるか(住所が変わっていないか)ですね。

居住年数は居住形態よりも重要と言えるでしょう。

なぜなら、仮に居住期間が短い場合「もしかしたらこの人はお金を借りて、すぐに家を引き払って姿をくらます可能性があるかも」と判断されるからです。

もちろん必ずしもそう判断されるというわけではありませんが、引っ越してまだ期間が短いタイミングでカードローンの審査に申し込んだ場合、評価が低くなる可能性があります。

一人暮らしか同居か

こちらの項目も、居住期間と似た意味があります。

家族と同居している場合、最悪家族から連絡をとってもらうなども可能ですが、一人暮らしですと連絡がつきづらくなり、借入を踏み倒しやすいという意味で不利になる可能性があります。

とはいえ一人暮らしをしている人も多いですし、一人暮らしをしているからといって審査に落ちることはないでしょう。

あくまで家族と同居している方がどちらかと言えば有利かな、というくらいのものであり、勤続年数や雇用形態等の方がよっぽど重要な項目となります。

少しでも審査に可決する可能性を上げるには?

属性として扱われるものは、ここまで説明してきた項目の通りです。

もちろんこれは一例であり、この会社では申込時に記入する必要があるけれど、別の会社では不要だった…という項目もあるでしょう。

ここで知っておきたいのが「どうすれば属性を少しでもよくすることが出来るのか」ですよね。

例えば60点のスコアがあれば審査に可決するとして、現在のスコアが58点だという場合、色々なカードローンに申し込んでもなかなか可決しづらいかもしれません。

もちろんスコアの付け方は会社によって違いますので、A社では可決してもB社では否決、なんてことも当たり前のように起こるんです。

しかし少しでも属性をよくすることができれば、B社でも審査に可決する可能性も出てきます。

そこでこのトピックでは、属性を少しでもよくするためのポイントをご紹介していきたいと思います。

勤続年数は1年以上にするべき

1つ目は、勤続年数は1年以上になってからカードローンに申し込みをするべき、ということです。

この理由は2つあり、1つは「年収が安定する」こと。

勤続年数が1年未満ですと年収も「見込み」となってしまい、仮に600万円の年収が見込まれていたとしても実際どうなるかわからないため、利用限度額を少なくして可決させる、ということもあります。

また、勤続年数が短いことで「転職が多い人なのでは?」と評価に影響します。

転職が多い人が嫌われるのは、収入が安定しないからです。

なので勤続年数が長ければ収入が安定すると判断し、審査でも有利になるわけです(それでも完全固定給、固定+歩合給、歩合給では完全固定給が有利といった差はあります)。

ですので最低でも1年は同じところで働くようにしましょう。

アルバイトの場合も1年が望ましいですが、学生さんなどの場合は難しいかもしれません。でも6ヶ月は欲しいところですね。

居住年数も1年以上が望ましい

居住年数も、勤続年数と同様の理由でやはり1年以上はあったほうが望ましいですね。

バイトを転々とする人に比べると家を転々とする人は少ないでしょうから、勤続年数よりはハードルは低いとは思います。

放置しているカードローンなどは解約を

既に完済しているけれど、現在の利用はなく放置しているカードローンはありませんか?

もし今後使わないのであれば、そういったカードローンは解約してしまいましょう。

その理由として、カードローンは実際の借入こそしていなくても「契約が続いている」時点で利用限度額分は借入をしているのと同じ扱いになるからです。

年収の3分の1までしか借りられない「総量規制」にも影響します。

例えば年収が150万円の人は消費者金融から最高で50万円までしか借りることが出来ませんが、放置しているカードローンの利用限度額が30万円だった場合、お金をそこから実際に借りていなくても、別のカードローンからは20万円までしか借りられません。

審査でも不利になりますし、利用限度額の制限も受ける可能性があるなど、利用しないカードローンの放置はデメリットが多いものです。

速やかに解約することをおすすめします。

また、クレジットカードのキャッシング枠も同様です。

買い物で使うショッピング枠ではなく、現金をキャッシングするキャッシング枠の方が総量規制に該当し、こちらも利用していなくても借入しているのと同じ扱いになります。

使わない借入を解約することで、審査に可決する可能性も上がります。

正社員・公務員を目指す

最後は大変なハードルではありますが…。

現在正社員でない場合、正社員になることで属性のアップが見込めます。さらに公務員ですと評価もぐぐっとアップしますね。

とはいえ簡単に正社員、公務員になれるわけではありませんので、あくまでご自身のキャリアプランと合わせた目標のひとつとして考えていただければいいかなと思います。

属性がいくらよくても審査落ち!?その理由は「信用情報」

さて、ここまで属性についての説明を行ってきました。

属性がよければ審査に可決しやすく、悪ければ否決されやすいというシンプルな内容ではありました。

が、いくら属性がよくても審査に落ちてしまう可能性があるんです。

その理由は「信用情報」です。

信用情報はお金に関する「信用」の情報

信用情報とは、お金の「信用」に関する情報です。

これまで説明してきました属性の情報に加え、

  • 各種ローンの利用情報
  • 各種ローンの返済状況
  • クレジットカードの利用・支払い状況

といった情報のことを指します。

つまり「借りたお金をキチンと返しているかを示す情報」とでも思っていただければ問題ないでしょう。

信用情報に「事故情報」があると審査に落ちる!

しかし、その信用情報の中に「事故情報(あるいは異動情報)」が登録されているとお金を借りることが出来ない、と言ってもいいでしょう。

なぜならその情報が登録されている=ブラックリスト入りしている、ということだからです。

あくまでブラックリストとはわかりやすいように通称として使われているものですが、伝わりやすいかと思います。

事故情報が登録される例としては

  • 一定期間以上の延滞
  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理
  • 代位弁済

などを行った(あるいは行われた)場合です。

この状態になると5年~10年はお金を借りられなくなってしまうため、カードローンの利用は絶望的と言えます。

事故情報が登録されていると、いくら属性が評価が高いものであっても意味はありません。

カードローンの審査において、属性よりも信用情報の方が大事なんです。

属性が悪くても信用情報がきっちりしていれば審査に可決することも

例えば、属性だけで判断するとそこまでいい評価ではない人がいたとしましょう。

一方、属性の評価が高く、信用情報に問題がなければ確実に審査に可決すると言ってもいいくらいの人がいたとします。

しかし信用情報で後者の旗色が悪い…例えば延滞をした記録がある場合、可決する可能性はぐっと下がります。

属性も大事ですが、自身の信用情報に問題がないようにすることも大切なんです。

とはいえ、お金を借りた際は毎月きちんと返済し、クレジットカードで何か購入した時はきちんと支払いをしていれば事故情報(異動情報)が登録されることはありませんので安心してくださいね。

申し込みのタイミングで評価を上げることも可能。知識が大事!

カードローンの審査には「こんなデータも必要なの?」と思われるような部分まで利用されることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

とはいえ属性として重要視される部分とそうでない部分がありますので、全てが平均的に重要というわけではありません。

雇用形態や勤続年数など、安定した収入かどうかを判断する項目が重要視される傾向にあると言えるでしょう。

属性は簡単に変えられない部分も多いため、すぐに評価が格段に上がるような方法はありません。

しかし転職後2ヶ月でカードローンに申し込むよりも、1年経ってから申し込む方が審査に可決する確率は上がるように、自分の申し込むタイミングで属性の評価を変えることは可能なんです。

属性について知っておくことで、カードローンの審査に可決する確率を自身で上げることが出来るというのは、ちょっとおもしろいと思いませんか?

急いで今お金が必要だという方にとっては厳しい部分もあるかもしれませんが、もうすぐ1年や半年といった時期なのであれば、ちょっと我慢することで希望する限度額で利用できる(可能性がある)といったメリットもありますので、上手く活用してみてくださいね。

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