お金を借りたいけど個人事業主…自分でも大丈夫?
お金が必要!となるのは、当然サラリーマンだけではありません。
最近では増えてきている「個人事業主」の方々も同様ではないでしょうか?
毎月ある程度収入が安定しているなら問題ないですが、「今月はちょっと少なめだな…」なんて時に急な出費が重なると大変です。
そんな時にカードローンなどを契約しておけば安心ですが「個人事業主はお金を借りにくい」という話があるので、自分でも借りられるか心配…という方もいるのではないでしょうか?
大丈夫!個人事業主の方でもお金を借りることは可能です!
ただし注意しておくべきポイントもありますし、知っておきたい知識もありますので、今回の記事ではそれらを紹介・解説していきます!
事業資金でないなら、多くのカードローンが利用可能
借りたお金を何に使いたいのか、というのは非常に重要なポイントです。
例えば事業性資金…つまり、自身の事業の運転資金などに利用したいというわけではなく、友達と旅行に行く際、お金が足りなくならないようにカードローンを契約しておきたい、といったケースであれば多くのカードローンを利用することが可能です。
消費者金融でも銀行でも、安定した収入があればOK
それこそ消費者金融のカードローンでも、銀行のカードローンでも問題ありません。
安定して収入を得ることができていれば利用条件を満たすため、問題なく審査を受けることが出来るでしょう。
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サラリーマンよりも審査に通りにくいって本当!?
カードローンの審査でよく聞くことは「自営業者はサラリーマンよりも審査に通りにくい」という話。これって本当なのでしょうか?
100%本当!と断言はできないものの、自営業者はサラリーマンに比べると審査において不利な傾向にある…ということは本当です。
その理由は「収入の安定度」です。
会社員の場合は、よほどのことがない限り毎月安定した収入を得ることが可能です。
しかし自営業の場合、その月の売上などによって収入がサラリーマンに比べると幅があり、「安定性が低め」と判断されてしまう傾向にあるからです。
例えば自営業で年収1000万あっても、年収500万のサラリーマンのほうが審査に通りやすい…なんてこともないとは言えません。
それほどまでに「毎月安定して収入を得られるか」というのが、カードローンの審査において重要視されているといえるでしょう。
ちなみになぜ「安定した収入」が必要なのかというと、毎月返済をするにあたって、収入が安定している方が返済も安定している傾向が高いからです。
返済額が1万円の場合、毎月の収入が30万円であれば安定して返済ができそうですが、この月は40万円、その次の月は15万円…という形ですと、返済できない月が出てくるかもしれないと考えるわけですね。
必ず「確定申告書」か「所得証明書」を用意しておこう
借り入れを希望する金額にもよるのですが、基本的には一定額(50万円)以下の借り入れであれば、収入証明書類は不要としているカードローンがほとんどです。
しかし、自営業の場合は借入金額にかかわらず収入証明書類の提出を求められる可能性があります。
これは勤務先が自宅の電話番号と同じ場合や、収入を確かめるために提出してください、とお願いされます。
お願いされてから用意をしますと利用できるまでに時間がかかってしまいますので、念の為カードローンの申し込み前には用意しておくことをオススメします。
事業資金として利用したい場合、対応している商品を
カードローンとしても使いたいけど、事業資金としても使いたい…と考えている方も中にはいるでしょう。
その場合、一般的なカードローンは利用できません。
「となると、カードローンは事業性資金としては絶対に使えないってこと?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません!
一部の消費者金融などでは、「事業性資金としても使えるカードローン」を提供しています。
事業性資金として利用できるカードローンを2つご紹介しましょう。
プロミスの「自営者カードローン」
1つ目の商品は、プロミスの「自営者カードローン」です。
この商品は事業性資金としても利用することができますし、プライベートな資金としても利用することが出来る商品となっています。
利用限度額 | 300万円まで |
---|---|
借り入れ金利 | 6.3%~17.8% |
申し込み可能な方 | 年齢が20歳以上、65歳以下の自営者の方 |
資金使途 | 生計費及び事業費 |
申込み方法 | 自動契約機・電話・店頭・郵送 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・収入証明書類 ・事業実態を証明する書類 |
審査時間 | 最短即日 |
プロミスのメインの商品である「フリーキャッシング」は500万円まで借り入れが可能ですが、こちらは300万円までとなっています。
その分事業性資金としても利用できる、という感じですね。
必要書類は3種類となっていますので、きちんとまとめて用意しておきましょう。
最後の事業実態を証明する書類は「営業許可証」や「受注書・発注書・納品書」「請求書」などが該当します。
アコムの「ビジネスサポートカードローン」
2つ目はアコムの「ビジネスサポートカードローン」です。
こちらもプロミスの「自営者カードローン」と同様、事業性資金としても、プライベートな資金としても利用できるカードローンです。
これまでアコムの普通のカードローンを利用している方がこちらに切り替えをすることも可能です(要相談)ので、「解約してまた申し込みしなおさないとダメだったら手間だな」と諦めていた方も大丈夫です!
利用限度額 | 300万円まで |
---|---|
借り入れ金利 | 12.0%~18.0% |
申し込み可能な方 | 業歴1年以上の個人事業主の方 |
資金使途 | 生計費及び事業費 |
申込み方法 | インターネット・自動契約機・電話・郵送 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・収入証明書類 |
審査時間 | 最短即日 |
利用限度額はプロミスと同様に300万円までとなっていますが、十分な金額かと思います。
貸付条件など、プロミスと違う部分もちょこちょこありますので、どちらが自分にとってやりやすい(審査に通りやすそう)かチェックしてみることをオススメします。
事業性資金OKのカードローンと普通のもの、どちらを選ぶべき?
事業性資金OKのカードローンと、利用できない一般的なカードローンのどちらを選ぶべきなのか?というのは迷うところではあります。
明確に「事業の資金としてお金を借りることはない!」と決めているのであれば、一般的なカードローンの方が選択肢が多いので、よりお得であったり、自分に合った商品を見つけることが出来るでしょう。
また、事業性資金はカードローンと別で借りる!というのも手ですから、
- 自分がどれだけお金を借りたいのか?
- カードローン形式でお金を借りたいのか?
- 事業性資金とカードローンはわけて借りるべきか?
といったポイントについて、どうすれば一番うまく収まるのか?を考えてみるといいと思います。
日本政策金融公庫でお金を借りるのも手段のひとつ
カードローンからは外れますが、事業性資金としてお金を借りる…という場合「日本政策金融公庫」からお金を借りるのも手段のひとつです。
日本政策金融公庫は政府なので、公的な融資を受けることになりますね。
様々な目的でお金を借りることが出来る!
日本政策金融公庫では本当に多くの融資の種類があります。
個人事業主が該当するであろう小規模向けの小口資金だけでも、20を超える種類があります。
特定の業務や業種に対する貸付や、新規事業を行うときの資金、どのような事業でも利用できる普通貸付などがあり、自分に合ったものを選択することが出来ます。
例えば「企業活力強化貸付」の中の「IT資金」という融資制度では、コンピュータやLANケーブルといったIT・通信に関する(業務に必要な)機材を購入するための資金としてお金を借りることが出来ます。
金利もかなり低い!2%台~借りられる!
公的融資のため、金利もかなり低くなっています。
先程の「IT資金」を例にとりますと、適用される金利は以下の通りです(担保不要とする融資を希望する場合)。
基準金利 | 2.06%~2.65% |
---|---|
特別利率A | 1.66%~2.25% |
特別利率B | 1.41%~2.00% |
特別利率C | 1.16%~1.75% |
相談に応じて上記のいずれかの金利が適用されるのですが、いずれもかなりの低金利であることがわかります。
まとまったお金を借りる上では金利は低いほうがいいに決まっていますよね。
特に個人事業主で、できるだけ返済の負担を大きくしたくない…というのであれば、こういった公的融資を利用することはしっかりと考えておきたいところです。
利用するまでに時間がかかる、保証人が必要などのデメリットも
ただし、公的融資を利用する場合は以下の点に注意する必要があります。
- すぐに利用できるわけではない
- 必要書類が多い
- 保証人が必要なことが多い
カードローン系は早ければ即日、その日のうちにお金を借りることが出来ますが、公的融資ですとそうはいきません。
まずは相談と申し込みがあり、その後面談をし、その上で審査が行われるため、実際に融資をしてもらえるのは2週間~1ヶ月後くらいになるのは覚悟しておく必要があります。
本人確認書類などはもちろんですが、申告決算書などカードローンに比べると必要書類が多くなる点も注意です。
そして、利用する制度や金額などによっては保証人が必要になります。
なかなかお金の保証人になってくれる人は多くないため、信頼出来る人を探しておく必要があるでしょう。
カードローンは保証人も担保も不要ですから、気軽に利用することが出来ますが、公的融資となると厳しい部分があります(中には保証人不要で借りられる制度もあります)。
カードローンも公的融資も使い方次第。自分に合うものを探そう
個人事業主の方であっても、お金を借りることは十分に可能です。
ただ、どうしても会社員のような毎月安定したお給料をもらっている人に比べると審査では不利な傾向になってしまうので、借入金額を控えめにするなどの工夫で乗り切りましょう。
また、事業性資金としてガッツリお金を借りたいと思うのであれば、日本政策金融公庫などの公的融資も選択肢に入るでしょう。
何よりも低金利でお金を借りられるのは大きな魅力です。ただし利用できるまでの時間がかかるなど、手軽さとスピード面はどうしてもカードローンに劣ってしまう部分はあります。
スピード重視ならカードローン、金利重視なら公的融資…と自身の状況などに合わせて使い分けることが大切です!